DeNA、東初ブルペンで「最優秀バッテリー」早くも実現 今年も「祐大のおかげ」で最多勝狙う

[ 2024年2月4日 12:18 ]

<DeNA宜野湾キャンプ>ブルペンで投球練習する東(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNA沖縄・宜野湾キャンプ第1クール最終日で、早くも「最優秀バッテリー」が実現した。

 この日は、昨季最多勝&最高勝率の東克樹投手が同キャンプ初ブルペン入り。チェンジアップ、スライダーなどをまじえて30球を投じたが、22球目から山本祐大捕手が球を受けた。

 同バッテリーは、昨季スポニチ制定「最優秀バッテリー賞」を受賞したコンビ。山本が座ると、東はそれまで「ストレートです」「チェンジアップです」と口頭で球種をブルペン捕手に伝えていたが、急に言葉を発しなくなり、ボディーアクションで山本に球種を伝え始めた。それだけ両者の息は合っている。

 山本が捕球時にミットの快音を響かせなかったときも、東は「アイコンタクトで“ミットの音が鳴らなかった”と伝えた」という。山本は声に出して「(球威が)ちょっと弱いんじゃないの?」と返したが、取材していた報道陣は「サイレントコミュニケーション」を理解することができず、山本が東にただダメ出ししただけのように聞き取れた。

 「祐大のおかげです」で昨季1年間を乗り切った両選手。「愛し合う」空間に生じている2人だけの「ときの流れ」を他者がくみ取ることは難しい…、そのことを象徴する場面となった。

 「初ブルペンとしては良かったのではないか」と東。今後は、三浦監督が「開幕投手の最有力候補」と期待する中で、最愛の女房役に見守られながら慎重にキャンプを進めていくことになる。(大木 穂高)

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