阪神・ゲラ 最速164キロのシンカー隠さない「状態は100%だし、自信がある」新助っ投アピールへ気合

[ 2024年2月1日 05:15 ]

スーツに虎カラーのスニーカーで沖縄入りした阪神・ゲラ(撮影・岸 良祐)
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 超高速“魔球”でアピールだ。阪神新外国人右腕のゲラ(前レイズ)が連覇へ向けた新戦力としての活躍を誓った。最速164キロを誇る剛腕。実は、最速を計測した球種こそがシンカーだった。

 「状態は100%だし、楽しみだよ。シンカーを見てほしい。自信があるし、ウイニングショットなんだ」

 平均球速も150キロ中盤のハードシンカー。元々は遊撃手でパドレスに所属した16年には球団の有望株ランキングで2位に格付けされるなど、将来を嘱望される逸材だった。19年に投手に転向すると、20年8月8日のダイヤモンドバックス戦ではシンカーで101・7マイル(約164キロ)を計測。当然ながら今キャンプでは他球団スコアラーの目がいつも光っているだろう。シンカーの軌道や特徴なども報告されるだろう。それでも一番の武器を隠すつもりはない。

 「ブルペンも初日から入るつもりで調整してきた。もちろんコーチと話して決めていかないとだけどね」

 昨年は来日1年目のB・ケラーが春季キャンプでまったくブルペン投球をせずに岡田監督から「日本の野球をナメとったらアカンで」と激怒された経緯がある。指揮官の信頼を失ったまま、ペナントレースでは一度も1軍昇格せずに7月に退団。その二の舞いになるつもりはない。

 パナマ出身で、同じ中米のドミニカ共和国出身のミエセスとは旧知の仲で連絡も取り合ってきた。「ほっといて」「あっち行け」などの日本語を教えてやると言われていたが、既に覚えたのは「アリガトウゴザイマス」「オハヨーゴザイマス」という優等生ぶり。「ミエセスよりはもう日本のことは知っているつもりだよ。文化も含めて日本のいろいろなことを学びたいと思っています」。研究熱心。ナイスガイ。ニコニコと話すし、軽口も出てくる。すぐにチームに溶け込みそうだ。(畑野 理之)

 ≪昨季NPBでの最速150キロ≫Japan Baseball Data「翼」によると、23年にNPBで最速のシンカーを投じたのは、伊藤茉(楽)と平内(巨)で150キロ。伊藤茉は救援で25試合に登板し、全投球のうち47.9%がシンカーだった。

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