破壊、盗難された黒人初の大リーガー、J・ロビンソン像 MLBと全30球団が協力し新たな銅像を設置へ

[ 2024年2月1日 11:03 ]

破壊、盗難されたジャッキー・ロビンソン像(AP、2021年4月撮影)
Photo By AP

 黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・Dの功績を称える像が盗難された事件を受け、MLBと全30球団が協力し、新たな像を設置することが決まった。1月31日(日本時間2月1日)、大リーグ公式サイト「MLB.com」が報じた。

 ロビンソン像はカンザス州ウィチタの公園に建てられていたが、1月26日(同27日)、盗まれたことを米メディアが報じた。

 ウィチタ警察署によると25日の早朝、暗闇で像を引きずる2人組が防犯ビデオに映っていたという。像があった場所には足首から切断されたスパイク部分のみが残されていた。

 同署のジョー・サリバン署長は「子供や家族連れが米国の象徴ロビンソンの歴史を学び、野球を楽しむ公園なのに」と嘆き、市議会議員の一人は「胸くそ悪い盗人め!今日中にここに戻せ」と怒り心頭だった。

 ロビンソンは1947年に人種差別の中、嫌がらせや暴力にも屈せず堂々とドジャースでプレー。単なるスポーツレジェンドではなく、米国市民権運動の象徴となった。

 メジャー全30球団は敬意を表し、ロビンソンの背番号「42」を永久欠番にしている。1月31日はロビンソンの「105回目」の誕生日だった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月1日のニュース