【センバツ】東海大福岡 大黒柱の佐藤は「安田先輩」を超えるベスト4を宣言「実現させたいですね」

[ 2024年1月27日 06:15 ]

3・18開幕 第96回選抜高校野球大会出場32校決定

センバツ出場を決め喜びを爆発させる東海大福岡ナイン(撮影・岡田 丈靖)
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 1924年の第1回大会開催から100年を迎える第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日に大阪市内で開かれ、九州地区は東海大福岡が7年ぶり3度目の出場を決めた。

 甲子園での目標は明確だった。1メートル87のエース右腕・佐藤翔斗(2年)には追いかける背中があるからだ。

 「チームとしては安田先生を超えるベスト4を目指したい。それに挑戦できるので、実現させたいですね」

 入学直前。佐藤は右足首を骨折し、松葉づえを突いて入学式を迎えた。野球部の練習に合流できたのは一昨年9月だった。くじけそうな右腕を支えたのは同じく、大卒2年目の安田大将コーチ。投手担当として寄り添い、球速を追求する佐藤へ「140キロより、変化球投手だ」と先発で一番、大切な安定した投球を教えてくれた。

 OBの安田コーチは17年選抜8強当時のエースだった。120キロ台だが、強気の攻めで超高校級の清宮(日本ハム)率いる早実を倒し、準々決勝は優勝した大阪桐蔭に惜敗した。「テレビで見ていました。清宮さんを抑え、凄いという印象しかない」と佐藤。憧れの人と同じ舞台に上がるが「(甲子園は)みんな凄い打者。みんな抑える気持ちで投げたい」と“大物斬り”の再現に意欲的だ。

 昨秋の福岡大会は6戦連続先発し、5完投で優勝に導いた。ただ、九州大会の完投は初戦のみ。「九州大会は一人で投げきることができなかった。(甲子園は)一人で投げ抜きたい」。背番号1を託された責任感が、この冬、何本もポール間を走る原動力だった。

 長身から最速142キロの直球を投げ下ろす本格派となった。安田コーチは言う。「(球速は)出そうと思ったら出ると思う。強い相手に向かって行ってほしい」。甲子園は佐藤の真の力を解放する最高の舞台となりそうだ。 (福浦 健太郎)

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