【センバツ】星稜 史上5校目の秋春連覇、県勢初の全国制覇で、被災地に元気を届ける

[ 2024年1月27日 06:00 ]

3・18開幕 第96回選抜高校野球大会出場32校決定

センバツ出場を決め、肩を組みガッツポーズする星稜ナイン(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 昨秋の明治神宮大会を制した星稜が今春、被災地に悲願の大優勝旗を持ち帰ることを誓った。 星稜の動画はこちらから

 「一戦一戦、目の前の相手と全力で戦って、必ず全国制覇できるように頑張ります」

 芦硲(あしさこ)晃太主将(2年)が言葉に力を込めた。能登半島地震の被災者への配慮で、出場決定後にナイン一同で黙とう。喜びは控えめでも、野球ができることへの感謝の思いは強い。

 地震発生時、芦峪主将は地元の大阪におり、すぐに全部員の安否を確認。幸い大きな被害はなかったが、グラウンドの一部に地割れが入って使用不可能にとなり、当初は1月4日予定だった練習開始が同11日までずれ込んだ。

 山下智将監督は「今もグラウンドは使えない。室内練習場も壊れたところもありますが生徒はみんな無事で。とにかくできることを一生懸命やろうという話をしました」と神妙は面持ちで話した。春夏の全国舞台では、夏の甲子園大会での過去2度の準優勝が最高成績。一戦必勝で史上5校目の“秋春連覇”、そして石川県勢として春夏通じて初の全国制覇を目指す。 (山添 晴治)

 ◯…前年秋の明治神宮大会の優勝校が選抜も制して“秋春連覇”を達成したのは過去に1984年岩倉(東京)、98年横浜(神奈川)、02年報徳学園(兵庫)、22年大阪桐蔭(大阪)の4校。今年の星稜は続けるか。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年1月27日のニュース