ドジャース・大谷 開幕戦チケット狂騒曲 買えない日本人ファン救う観戦ツアーをJTB「検討中」

[ 2024年1月26日 02:30 ]

チケット価格比較
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 大谷開幕チケット、今日発売!大谷翔平投手(29)が所属するドジャースがパドレスと対戦する韓国・ソウルでの3月20日の開幕戦チケットが26日、午後8時から発売される。現時点で購入には韓国の携帯番号、住民登録番号が必要で日本からの観戦は事実上不可能だが、日本国内での観戦への強い関心から大手旅行会社が観戦ツアー開催を検討していることが判明。プラチナチケット入手狂騒曲は、新たな局面を迎える。

 座席数1万6744とただでさえ、入場者が限られる高尺(こちょく)スカイドーム。さらに、現時点で唯一、チケットが購入できるのは韓国動画配信サイト「クーパンプレイ」の有料会員のみとなっている。今回のMLB開幕シリーズの冠スポンサーはこの日、チケット価格を発表。26日午後8時から争奪戦がスタートする。

 チケット購入のための「クーパンプレイ」入会には、韓国の携帯電話番号と韓国政府が発行する住民登録番号が必要。米大手総合情報メディア「ブルームバーグ」は24日(日本時間25日)、このチケット問題について特集し「世界的にも大きな注目を集めているが、韓国外に住むファンはチケットを入手することは困難だろう」と報じた。記事では主にツアー客を対象としている「ジャパンボール・チケット」の責任者マイケル・ウェストベイ氏のコメントも紹介。同氏は「開幕戦のチケットについて何件も問い合わせがあったが、できるだけ丁重にお断りした」と発言したという。

 25日に発表された開幕戦のチケット価格では、最も高いネット裏の1階テーブル席が70万ウォン(約7万7000円)で、最安値の外野立ち見席が12万ウォン(約1万3200円)。それぞれ日本のプロ野球開催時の約10倍程度のプラチナチケットになっている。さらに「ブルームバーグ」では「略奪的な転売者によって3~10倍の値段で(転売市場が)すぐにいっぱいになるだろう」と予測。ただ、当日の入場の際にも身分証確認が行われる予定で、転売チケットを手に入れても観戦できない可能性が高い。

 日本からの観戦は現時点で不可能な状況。だが、日本国内でのドジャース・大谷の「お披露目」への熱の高まりに、旅行業界も動き出している。大リーグ観戦ツアーの長い開催実績がある旅行会社最大手JTBは「米国の観戦ツアーと違い今回は大変制約が多い案件。調整できるか現段階では分かりませんが、弊社としては実現できるよう検討に入っています」と説明。日本からの観戦ツアー開催実現なら「プラチナ」以上の価値になることは間違いない。

 ≪第2戦チケット3・1から販売開始≫3月21日の第2戦チケットは3月1日から販売開始。開幕シリーズに先駆けて行われる韓国チームとの親善試合のチケットも2月2日から順次販売開始される。また、開幕シリーズに合わせ、韓国の旅行会社「亜州ツアー」が2試合分のチケット付きのツアーを約36万円で販売する。ロサンゼルス発で韓国には8日間滞在。今後2週間をめどに販売開始する予定としている。

 ▽高尺スカイドーム 09年に着工し15年に完成。総工費は約1948億ウォン(約214億3000万円)。両翼99メートル、中堅122メートル。天井は最も高いところで67・59メートル。17年WBC、19年プレミア12でも使用されたほか、多くのアーティストらがコンサートなどを行う。所在地はソウル市九老区京仁路。

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