西武・平良 今井流新球「ジャイロスライダー」に挑戦 通常と異なる“タテスラ”軌道で三振の山築く

[ 2024年1月22日 05:28 ]

バランスボールを投げる平良
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 先発転向2年目を迎える西武・平良が、新兵器習得を目指す。沖縄・宮古島での自主トレを公開。同僚・今井を参考に「ジャイロスライダー」に挑戦している。

 「球種を増やすことで選択肢が増える。打者も迷いやすいかな」

 ジャイロ回転は、縦や横回転でもなく弾丸のような「らせん状の回転」。ジャイロ回転に近づけることで、本来、横回転の要素が多く滑るように横に曲がる変化ではなく、縦のスライダー「タテスラ」の軌道になる。変化も打者の手元でやや不規則に落ちるといい、最大の効果は通常と違う回転で打者の見極めが難しくなるとした。

 今井は昨季右打者の被打率・199に対し左は・187。さらに、400球以上スライダーを投じた投手では最高の空振り率19・5%をマークし、130奪三振中、球種別で最多の58三振を奪った。「左打者から空振りを取っているので、マネをしたい」と平良。昨年12月に米国で合同自主トレを行い、握りや感覚を共有した今井は「指のボールへの圧のかけ方を伝えた。今後も話していきたい」と二人三脚でブラッシュアップを図る。

 先発転向1年目の昨年、チームトップの11勝を挙げた平良。将来的なメジャー挑戦を目指す160キロ右腕は「もう少し三振を奪って支配的なピッチングをしたい」とさらなる進化を目指す。(福井 亮太)

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