人的補償“和田ショック”衝撃拡大の理由は? レジェンド左腕、不確定報道で知らされたプロテクト漏れ

[ 2024年1月12日 05:30 ]

ソフトバンク・和田
Photo By スポニチ

 【記者の目】一部報道で人的補償に和田の名前が挙がったことで、波紋が広がった。SNSでは一日中、関連ワードがトレンド入り。ソフトバンクファンの悲痛な投稿が絶え間なく続いただけではない。野球ファンの枠を超え、世間的にも衝撃が広がった。

 西武が獲得選手を正式決定していない段階の報道によって、和田の「プロテクト漏れ」が明るみに出る事態になった。最後のダイエー戦士でもあり、日米通算163勝の球団のレジェンド。「松坂世代」唯一の現役NPB選手で2月に43歳となるが、昨季は10勝した有原に次ぐチーム2位の8勝をマークした。小久保新監督は今季の開幕ローテーション入りを明言。さらに、将来の監督候補にも挙がるだけに、28人のプロテクトから漏れたことが公になった事実は重い。

 ソフトバンクの球団フロントにも再び、厳しい目が向けられる結果になった。今オフ、不祥事があった山川のFA獲得でファンから球団に厳しい声が殺到。年俸2億円と高額で年齢も高い和田がプロテクトから外れても人的補償の対象にならない、との甘い見通しもあったに違いない。

 もし、功労者の左腕が移籍していれば、山川獲得時より批判は大きかったことが予想され、ファン離れは歯止めが利かなかっただろう。

 関係者によればプロテクトから漏れたこと、移籍報道が出たことに和田も大きなショックを受けているという。(プロ野球キャップ・神田 佑)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年1月12日のニュース