DeNAドラ1・度会 気温6度も半袖でハツラツ!初屋外フリーで42スイング中7発

[ 2024年1月12日 05:22 ]

フリー打撃する度会(撮影・島崎 忠彦)
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 初フリーで全開7発だ。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)が11日、神奈川県横須賀市内の2軍練習施設での新人合同自主トレで初めて屋外フリー打撃を行った。半袖姿で42スイング中7本の柵越え。第1クール最終日にもドラフト1位の片りんを見せつけて、充実感を漂わせた。

 薄手の上着を脱ぎ捨てた。気温は6度。周囲が身震いする中、度会は半袖Tシャツ姿で打撃ケージに入った。明るく、大きな声で「お願いしまーす」と始まった新人合同自主トレ初の屋外フリー打撃。半袖姿ではなく、今度は打球で周囲を驚かせた。

 ファーストスイングで右翼フェンスを直撃すると、2スイング目に94メートルの右翼ポール際に“プロ初柵越え”。その後も、本拠地・横浜スタジアムの寸法と同じDOCK球場のスタンドにアーチをかけた。42スイングで7発。柵越えは全て引っ張った右方向だったが、途中からは中堅方向を意識して打ち分ける器用さも披露した。「DeNAに来て初めて外で打ったけど、状態的にも凄くいい打球が打てた。本塁打が結構出たし、バックスクリーン方向にもいい打球が打てたので質のいい打撃ができた」。気合の半袖姿は「打撃の時は寒く感じなかったですけど、終わってから寒かったのですぐ上着を着ました」と笑い飛ばした。

 打撃センスに加えて、リーダーシップも発揮した。第1クール最後のメニューは、アイマスクをつけてのボールパスなどを2班に分かれ実施。コミュニケーション能力などを向上させる目的のトレーニングで、声とアクションで自チームを引っ張る姿があった。計11人の新人選手のうち5人が年上だが、自然にチームの中心に。「みんなで一緒にいる時間は多いのでコミュニケーションは取れている。仲のいい同期と思います」。ノックの際にも何度も「ナイスプレー」と声をかけ、同期を引っ張る姿がある。

 充実の第1クールは終了。「筋肉痛も残らずケアもできている。第2クールは強度が上がってくるのでレベルアップできるようにやりたい」。12日はNPB主催の新人選手研修会に出席。一歩ずつ着実に、プロとして前進していく。(伊藤 幸男)

 ▽主な選手のプロ初打ち 巨人・松井秀喜は93年の新人合同自主トレは胃炎に悩まされてスタート。1月25日の合同自主トレ終了後の自由練習でマシン相手に60スイング。自身のバットを寮に忘れ1・2キロのマスコットバットで打った。日本ハム・大谷翔平(現ドジャース)は、13年1月20日に千葉・鎌ケ谷の室内練習場で初めてのフリー打撃を行い、37スイングで安打性19本を放った。

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