山川穂高獲得 ソフトB・三笠GM「球団、グループでコンセンサスを得られた」入団までの経緯を説明

[ 2023年12月19日 13:18 ]

<ソフトバン>入団会見を行う山川(左は三笠GM)(撮影・中村 達也)
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 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。

 会見冒頭で三笠GMは、獲得の経緯を説明。「侍ジャパンに選出され、ホームラン王3度の日本を代表する右のホームランバッター」と評価し、左の柳田、近藤に、右の山川が加われば、打線の強化につながると説明した。

 女性問題への影響に関しては「山川本人、代理人と多方面に聞き取りを行った」と入念な調査を行ったことを明かし「検察も十分な捜査行った上で不起訴になったと理解した」と説明。そのうえで「本人も深く反省している。野球に対して真摯に向かうことを確認した。(山川サイド以外)本件について知っている方にも見解をうかがった。反省すべき不貞行為だが、本人も反省しており、来季のプレーに支障がないと判断した」と、入団交渉を継続し、獲得に至った。

 一方で、同GMは「球団としてコンプライアンス強化を図っていく」とも説明し、「我々の調査を総合し、ホークスでプレーする場を与えていくということで球団、グループでコンセンサスを得られた」と説明した。

 ソフトバンクは今季、3年連続で優勝を逃し3位に終わった。通算218本塁打の長距離砲獲得で、最大の補強ポイントを解消。来季は、最多安打のタイトルを獲得した柳田悠岐外野手(35)、本塁打、打点の打撃2冠などに輝いた近藤健介外野手(30)に、3度の本塁打王の実績がある山川、と超重量和製クリーンアップが実現する。4年ぶりのV奪回を狙う小久保新監督には、何よりの補強となりそうだ。

 山川は申請期限最終日だった11月14日、FA権の行使を宣言。知人女性への強制性交の疑いで書類送検された影響で、今季は17試合の出場にとどまったが、ソフトバンクは水面下で入念に調査し、4年総額12億円プラス出来高で合意した。

 ◇山川 穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日生まれ、沖縄県出身の32歳。中部商から富士大に進み、2、3年時に大学日本代表。13年ドラフト2位で西武入団。18、19年に本塁打王、22年は本塁打王と打点王の2冠。今年3月のWBCでは侍ジャパンで世界一に貢献。1メートル76、103キロ。右投げ右打ち。

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