リハビリ中も「来年はいけると思います」阪神・高橋に前を向かせてくれたのは、妻の存在だった

阪神・高橋遥人
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　【記者フリートーク】チームがリーグ優勝を決めた直後だったと思う。鳴尾浜球場で久々に顔を合わせた高橋からリハビリの進捗（しんちょく）状況を聞いていると、前向きな言葉が相次いだ。

　「昨年の今よりは間違いなくいい。来年はいけると思います」

　1年目から取材を続ける者からすれば意外だった。幾度も故障に苦しめられてきた左腕。「俺、何してんだろ…」「自分なんて凄くない」「あぁ…終わりだぁ」などと挙げればキリがないほど後ろ向きな言葉を耳にしてきたからだ。

　感心していると、去り際「僕って昔と変わりましたよね？」と笑顔を浮かべた。その時はまだ合点はいかなかったが昨年結婚した妻とのやりとりを知ると、確かにうなずけた。

　つらいリハビリで「悩んでもしょうがない」と前を向かせてくれた存在。たくましくなった男の復活が今から待ち遠しい。（阪神担当・遠藤　礼）