“24年限定”DH大谷の加入で最も戦力がアップするチームをランク付け、トップになったのは?

[ 2023年11月23日 09:44 ]

大谷翔平(AP)
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 大リーグ公式サイトのマイク・パトリエロ記者が22日(日本時間23日)に、24年DH専念となる大谷翔平が戦力的に最も大きなインパクトを与えられるチームはどこかとランク付けしている。

 大リーグ公式サイトは、マーク・フェインサンド記者がすでに大谷を獲得しそうな8球団を記事で挙げているが、そこに噂に出ている3球団を足し、11球団をランク付けした。

 一番インパクトが低いのはエンゼルスだ。すでに6年間在籍して、満票でMVPを2度獲得したのに、勝ち越しもポストシーズン進出も一度もなかった。

 次にインパクトが低いのはドジャース。昨季100勝で既に強いチーム。このオフの補強ポイントは先発投手陣だが、24年に大谷は投げられない。指名打者としてはJD・マルティネスが33本塁打、OPS(出塁率+長打率)・893の素晴らしい活躍。大谷はマルティネスより上だが、大差があるわけでもない。

 レッドソックスも補強ポイントは先発投手。しかも23年の大問題は守備が弱いことで、おそらく左翼手の吉田正尚はよりDHでプレーさせた方が良い。そこに大谷をDHで取るのはどうか。少なくとも優先事項ではない。

 パドレスもより投手が必要。加えて調停権で年俸が跳ね上がるフアン・ソトをトレードするかどうかが話題だ。DHのポジションが弱いのは確かだが、中核を打つ打者は既にいる。

 レンジャーズも差し迫った補強ポイントは投手。打線はコーリー・シーガーが牽引しア・リーグ1位の得点を挙げた。一方でカブスは、FAになったコディ・ベリンジャーを引き留められないなら、中核を打つ打者が必要。昨季主にDHだったクリストファー・モレルはトレードの噂が出ている。

 ここからは大谷が戦力的に大きなインパクトを与えられるトップ5。5位はヤンキースで大谷のバットが必要不可欠。昨季得点数は30球団で6番目に少なく、長打率も9番目に低かった。特に左打者が数字を残せておらず、ヤンキースより下の成績はロイヤルズ、アスレチックス、ホワイトソックスだけだった。問題は主にDHを務めてきたジアンカルロ・スタントンの存在。コーナーの外野は守れるというが、ケガが多い選手でそれが可能とは思えない。フェインサンド記者は争奪戦に含まれないとしている。

 4位はメッツでヤンキースと同様、打線が弱く、大谷のバットが必要だ。しかもDHのポジションにスタントンのような存在もいない。しかしながらメッツは投手の補強の方が重要だ。3位はブルージェイズで、マット・チャプマン、ブランドン・ベルトらが去り、スター打者が欲しい。せっかく先発投手陣は良いのだから、今のうちに世界一を勝ち取らないといけない。DHにカナダ出身のジョイ・ボトを取るとの噂もあるが、今なら大谷の方がはるかに上だ。

 2位はマリナーズ。先発投手陣は素晴らしいが、打線が弱く、パワーがない。チームの長打率は平均レベルだ。フリオ・ロドリゲスと大谷で打線を牽引してもらいたい。戦力的にはフィットする。しかしながら公式サイトのダニエル・クレイマー記者は、コストがかかりすぎるため、争奪戦から撤退していると報じている。

 1位はジャイアンツ。去年アーロン・ジャッジとカルロス・コレアの獲得に失敗し、客を呼べるスターがいない。しかも昨季のチーム長打率・383はナ・リーグ最下位だった。DHだったジョク・ピダーソンはFAになった。24年度、大谷が入ることで、最も大きなインパクトを与えられのはジャイアンツ。獲得資金もたっぷり用意している。

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