広島・西川龍馬、オリックスと最長5年総額20億円の大型契約! 3番・左翼任せたぞ

[ 2023年11月23日 05:45 ]

5月30日、京セラドームでのオリックスとの交流戦で4回に山本から右前打を放つ広島・西川
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 オリックスは22日、広島から国内フリーエージェント(FA)権を行使した西川龍馬外野手(28)との契約に合意したことを発表した。最長5年、総額20億円規模の大型契約で後日、入団会見を開く。外野手は今オフの補強ポイントで打線の中軸を任されるのが確実。「3番・左翼」起用が本命視される天才打者が、リーグ4連覇への切り札となる。

 優勝パレードの前日に、オリックスに朗報が届いた。今オフの補強の目玉だった西川との選手契約が締結したことを発表。最長5年で、出来高などを含めると20億円規模とみられる大型契約で迎え入れることが決まった。

 「やっぱり得点力を上げたいのと、外野のポジションがなかなか決まらなかった。そこが一番大きい。(西川は)天才的なバットコントロールを持っていて、打撃技術は相当高い。チャンスメークもできて、ポイントゲッターにもなる」

 福良淳一GMが獲得に至った経緯を説明した。打順や守備位置を流動的に使い分けるのが“中嶋流”ながら、今季は外野、特に両翼のレギュラーが不在。外野手で100試合以上出場したのは中堅の中川圭だけで、右翼は茶野の79試合、左翼では杉本の78試合が最多だった。22年シーズンまで在籍した吉田正尚(レッドソックス)の穴が埋まっておらず、くしくも敦賀気比(福井)の後輩にあたる西川への期待は大きい。

 今季の広島と同様、左翼での起用が濃厚。何よりリーグ2位の打率・305を残した打力は魅力で、中軸、特に出塁と打者を還す両方の役割が求められる3番としての適性が高い。福良GMも「打線に入れたら幅ができていい。監督が考えていろんな組み合わせがあるんじゃないですか」と期待をかけた。

 この日はコメントを出さなかった西川ながら、14日に権利行使を表明した時には「パ・リーグの野球に興味があった。環境を変えて新たな自分探しができたら」と話していた。パを3連覇中のオリックスはまさに望み通りの新天地。4連覇への切り札となるべく、再出発する。(山添 晴治)

 ◇西川 龍馬(にしかわ・りょうま)1994年(平6)12月10日生まれ、大阪府出身の28歳。敦賀気比(福井)では3年春の甲子園に遊撃手で出場。社会人の王子を経て15年ドラフト5位で広島入り。19年に外野手転向し、同年5月1日阪神戦から6月5日西武戦にかけて球団歴代2位の27試合連続安打。17年のアジアプロ野球チャンピオンシップ日本代表。1メートル76、83キロ。右投げ左打ち。

 ▼広島・松田元(はじめ)オーナー 昨日(21日)、西川選手が来て、話を聞いた。いい監督の球団に行けてよかった…という話をした。故郷が近く、そういう意味でも非常によかったと思う。頑張ってほしい。

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