オリックス・頓宮「僅差で勝てたことは大きい」4番で同点ソロ含む2安打　守備は「飛んでこなかった」

SMBC日本シリーズ2023第3戦   オリックス5―4阪神 （ 2023年10月31日    甲子園 ）

日本シリーズ＜神・オ＞4回、同点の本塁打を放った頓宮（撮影・平嶋　理子）
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　オリックスは敵地・甲子園に舞台を移して行われた第3戦に勝利。対戦成績を2勝1敗とした。両軍合わせ今シリーズ初となる本塁打を放った頓宮は2安打1打点で勝利に貢献。第4戦で王手をかけると誓った。

　1点を追う4回2死、相手先発・伊藤将の低め直球を振り抜くと、打球は左中間席最前列に着弾。「感触は結構いい打ち方ができたので、入れと思いながら走っていました。仕留められたのでよかった」と笑みをこぼした。

　敵地で先制される展開となったものの「全然、ベンチの雰囲気はよかったので。次の回も点が取れましたし、雰囲気自体はめっちゃよかったので、1本出てよかったと思います」とベンチが沈むことなく反撃できたとうなずいた。

　9月中旬に左足薬指を疲労骨折。復帰後はDHでの出場が続き、守備に就いたのはこの試合が初めてだったが「飛んでこなかったので良かったです」と一安心し、目尻を下げた。

　甲子園での日本シリーズは虎党の大声援の中、行われたが「あんまり…意識というか、自分たちの野球をすればいい試合ができると思うので」とサラリ。本塁打を放った瞬間、甲子園は静まりかえったものの「入ったのもレフトスタンドが沸いていたので、それでわかったので。よかったです」と左翼席の一角から懸命に応援してくれたオリックスファンに感謝した。

　第2戦で8点を奪い完勝した後の一戦とあり「2日前に大量で取った後はなかなか難しいと思うんですけど、こういう僅差で勝てたことはチームとして大きいのかなと思います」と納得顔。主軸を担ってきた杉本がCSファイナルステージでの左足首負傷で3戦連続ベンチ外と野手陣は苦しい状況が続くが「いい選手はいっぱいいるので、1人1人が頑張ればいい結果が出ると思うので」と口にした。

　11月1日の第4戦に勝てば、2年連続の日本一に王手がかかるとあり「もちろん、はい」と必勝を誓った。