オリ　強力先発トリオで3連勝日本一や！不敗神話継続中の東→“甲子園の申し子”山崎福→“屋外の鬼”田嶋

甲子園のマウンドで投げ込むオリックス・東晃平（撮影・椎名　航）
Photo By スポニチ

　前夜に8―0で大勝し、第1戦の雪辱を果たしたオリックスは、甲子園で指名練習を行った。第3戦の先発が予告された東に続き、第4戦は山崎福、第5戦は田嶋が先発見込み。投手陣ではこの3人のみ参加して準備を整えた。

　東は球団の育成出身初の先発勝利を狙う。昨年デビュー以来7連勝中の右腕は、20日のロッテとのCSファイナルS第3戦でも5回無失点と好投した。甲子園は2軍戦で登板経験があるが、1軍では初めて。マウンドから5球を投げて感触を確かめ「凄く捕手まで近く感じたので調子いいのかなと思った。しっかりチームに勝ちを持ってこられる投球をしたい」と意気込んだ。

　緩急自在の投球に加え、打撃面でも期待がかかるのが山崎福だ。今季交流戦は5打数2安打1打点。日大三3年時の10年選抜では決勝まで全5試合に先発して準優勝に導き、5番打者としても1大会の通算最多安打タイ記録となる13安打を放った。この日はマウンドから29球の投球練習。「思い出はある球場なので。イメージは凄くいいので、しっかりと（打席が）回ってくるように、まずは抑えてから臨みます」と話した。プロ入り後は甲子園で2試合に登板し0勝0敗、防御率2・53。昨年の日本シリーズで優秀選手に選ばれるなど大舞台にも強い。

　田嶋は21年9月16日の楽天戦（楽天生命パーク）から、今年5月10日の楽天戦（楽天モバイルパーク）まで屋外球場で11連勝。初登板の甲子園でも、快投が期待できる。

　無敗男、甲子園の申し子、屋外の鬼が躍動して3連勝なら一気に2年連続の日本一。パの投手王国が繰り出す先発トリオが、敵地で猛虎打線を封じる。（中澤　智晴）