ソフトバンク6位指名の大山「心の持ち方」「フォーム」聞きたい 理想は来季4軍監督の大先輩

[ 2023年10月31日 06:00 ]

ソフトバンクの王会長、小久保監督のサイン入りボールを手に、写真に納まる東日本国際大・大山(中央)
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 ソフトバンクからドラフト6位指名された最速154キロ右腕・大山凌投手(21=東日本国際大)が30日、福島県いわき市で福山アマスカウトチーフらの指名あいさつを受けた。「(持ち味は)投手としての総合力と思う。フィールディング、けん制も得意。そういうところを生かして1軍で活躍したい」と開幕1軍を狙っていく。

 6種類の変化球を武器に右肘の故障から完全復活した今春のリーグ戦では、防御率0・56、奪三振率10・97とエースとして無双した。自信のあるボールを聞かれると「一番、信頼しているのはカーブです」と即答する。

 理想とするのは来季は4軍監督に就任することが決まっている斉藤和巳1軍投手コーチだ。同じくカーブを操り、エースとして沢村賞を2度獲得した右腕の姿は動画で繰り返し見てきた。「エースとしての心の持ち方。ピッチングフォームだったりを聞きたい」と大山は目を輝かせる。

 秋季リーグ戦で調子を落としたことでドラフトの指名順位を落としたが、素材は一級品だ。福山チーフは「(ソフトバンクの)松本裕樹のようにフォーム以上にボールがくる。秋の調子があまり、よくなかったので順位が下がった経緯がある。本来は高い評価をされておかしくない投手」と絶賛。今季は53試合2勝2敗25ホールド、防御率2・68で「8回の男」としての地位を確立した松本裕を例に挙げるほどだった。

 球団から先発、中継ぎの両面で即戦力の評価をもらっているが、大山はきっぱりと言った。「ずっと先発だった。先発で長く投げられるようにしたい」。プロでもエースになる決意は揺るぎない。

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