巨人が“阿部流ドラフト戦略”本指名で球団史上2度目の高校生0人 育成は7選手で高校生4人 投手計6人

[ 2023年10月26日 20:42 ]

<プロ野球ドラフト会議>中大・西舘の交渉権を獲得し巨人・吉村編成本部長(左)と握手を交わす阿部監督(撮影・西尾 大助)
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、巨人が1位で中大の最速155キロ右腕・西舘勇陽投手(21)を指名。日本ハムと競合の末に阿部慎之助監督(44)が引き当て、交渉権を獲得した。本指名選手は5選手。高校生の指名はなく、ドラフト戦略の変革が見える指名となった。 指名選手一覧

 育成指名では1位に東京国際大の左腕・三浦克也、2位で今ドラフト初めてとなる高校生、鹿屋中央高の走攻守3拍子そろった遊撃手の村山源を指名した。3位では四国ILの宇都宮葵星内野手、4位で日大藤沢の田上優弥内野手、5位で福岡工大城東の右腕・園田純規、6位で旭川明成の左腕・千葉隆広、7位でベイサイドリーグ・千葉の平山功太外野手を指名。高校生4人含む7選手を育成指名して今ドラフトを終えた。7選手はソフトバンクの8選手に次ぐ大量指名となった。

 本指名の1位は日本ハムと競合となった中大の本格派右腕・西舘を阿部監督が引き当て大きくガッツポーズ。2位ではサプライズ指名を見せ、富山商時代から好素材として注目を浴びていた長身左腕のHonda鈴鹿・森田駿哉投手(26)。甲子園のスターながら、法大からHonda鈴鹿に進みケガにも苦しんだが、最速150キロの直球に磨きをかけ、ついにプロの世界にたどり着いた。26歳の本格派左腕は、即戦力として期待される。3位は日立製作所の俊足巧打の佐々木俊輔外野手(24)。4位はNTT西日本の遊撃での好守光る泉口友汰内野手(24)。5位で日本生命の独特なフォームが特徴の左腕・又木鉄平投手(24)を指名した。

 巨人は5選手で本指名選択終了。社会人から4選手指名は17年以来6年ぶり、高校生指名なしは09年に次いで2度目となった。育成7選手を加え、今ドラフト指名選手は12選手。

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