【ドラフト会議】日本ハムが東洋大・細野晴希の交渉権獲得 最速158キロ左腕、外れ外れ1位で2球団競合

[ 2023年10月26日 17:40 ]

<東洋大・中大>9回2失点9奪三振の好投を見せた東洋大・細野(撮影・大城 有生希)
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、日本ハムが2球団競合の末、東洋大の最速158キロ左腕・細野晴希投手(21)の交渉権を獲得した。日本ハムは中大・西舘勇陽投手で巨人と競合し、新庄剛志監督がクジを引いたものの外し、外れ1位で大阪桐蔭・前田悠伍投手を指名も、楽天とソフトバンクの3球団競合の末に外しており、3度目の正直で稲葉篤紀GMが引き当てた。

 8月。「U18ワールドカップ」に出場する高校代表との壮行試合で、細野が確かなインパクトを残した。5回に5番手で登板すると、自己最速を3キロ更新する158キロをマーク。打者3人に投げた13球のうち11球が150キロオーバーで、歴代アマチュア最速左腕となる衝撃の投球を披露してみせた。リーグ戦でも圧倒的な存在感を発揮。今春は2部で7試合に登板し、5勝0敗、防御率0.82。MVP、最優秀投手、最優秀防御率に輝き、チームを1部昇格に導いた。

 東亜学園時代の最速は140キロで、プロ志望届も出さなかった。東洋大ではウエートトレーニングに励み、2年春に初めて150キロを計測。制球難での自滅が課題だったが、今年からは走者なしでもセットポジションを採用した。「70%の力で120%のパワーが出るように」という脱力投法が奏功し、高校から球速は18キロもアップ。花巻東3年夏に菊池雄星(現ブルージェイズ)が出した155キロを3キロも上回ったが、大学ナンバーワン左腕に慢心はない。プロでもひたすらに高みを目指す。


 ◇細野 晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日生まれ、東京都八王子市出身。加住小2年から「交友ビクトリーズ」で野球を始め、東海大菅生中では軟式野球部。東亜学園では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。東洋大では1年秋に東都リーグで初登板も、2年秋から2部降格。今春は2部で7試合に登板し5勝0敗、防御率0.82。MVP、最優秀投手、最優秀防御率に輝いた。1メートル80、87キロ。左投げ左打ち。

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