【ドラフト会議】広島が星槎道都大・滝田一希を3位指名 エスコンFでバイト 急死した母のためにも

[ 2023年10月26日 19:11 ]

広島に3巡目で指名され目頭をおさえる星槎道都大・滝田(撮影・高橋 茂夫)
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、広島が3位で星槎道都大の左腕・滝田一希投手(21)を指名した。 ドラフト速報

 全校生徒が100人にも満たない寿都(すっつ)高校出身。中央球界では無名の存在だったが、大学に進学して成長した。MAXは150キロを超え、力強い速球に、チェンジアップなどの変化球を織り交ぜ、要所で三振を簒うのがスタイル。3年生の時にはソフトバンク3軍との練習試合で好投するなど、じわじわと注目を集めた。

 プロ野球選手は悲願でもある。滝田ら6人きょうだいを、女手一つで育ててくれた母・美智子さんが、大学在学中に心筋梗塞で急死。野球を諦めようか悩んだ際に、頭に浮かんだのが、母のためにも、とプロで活躍するという思いだった。

 経済的な負担を減らそうと、大学生活の合間には日本ハムの本拠地、エスコンフィールドで清掃アルバイトも始めた。プロのマウンドで羽ばたく―。そんな願いが一歩前進した。

 ◇滝田 一希(たきた・かずき)2001年(平13)12月28日生まれ、北海道寿都郡黒松内町出身の21歳。黒松内小3年で野球を始め、黒松内中では軟式野球部に所属。寿都では連合チームの主将兼エースで1番打者だった。星槎道都大では1年秋に公式戦デビューし、昨年は春秋で計4勝を挙げた。家族は兄2人、姉2人、弟。1メートル83、76キロ。左投げ左打ち。

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