広島・新井監督「力で引く」ドラ1指名、青学大・常広は競合必至 “黄金の右腕”で必ず!!

[ 2023年10月26日 05:35 ]

広島・新井監督は、青学大・常広が1位指名で競合した場合、当たりクジを「力で引く」と力強く語る
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 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)はきょう26日、午後4時50分から都内のホテルで開催される。広島・新井貴浩監督(46)は25日、東京都内で開かれたスカウト会議に参加し、既にドラフト1位指名を公表する青学大・常広羽也斗投手(22)を「力で引き(当て)たい」と宣言した。即戦力投手の中でもNo・1との呼び声高く、競合必至の最速155キロ右腕。指揮官の黄金の右腕がさく裂するか。運命の瞬間に注目だ。

 きょう26日のドラフト会議を前に、都内のホテルで開かれた最終のスカウト会議。2年連続で参加した新井監督は、12球団に先駆けて1位指名を公表した青学大・常広に初めて言及し、実力を高く評価した上でラブコールを送った。

 「今年の目玉。スピンの利いた真っすぐはもちろん、全ての球種が一級品でウイニングショットに使える。何年か後にはチームの中心になれる、素晴らしい投手だと思う」

 複数いる即戦力投手の中でもNo・1の呼び声が高く、最速155キロの直球にフォーク、カーブ、チェンジアップを操る。苑田聡彦スカウト統括部長は「フォークは永川(2軍投手コーチ)のようにストンと落ちる。腕の振りがよければ直球、フォークだけでも打つのは難しい」と評した。

 実績も申し分ない。今春はリーグ優勝の原動力となり、6月の全日本大学野球選手権で18年ぶりの日本一に貢献。最高殊勲選手賞と最優秀投手賞に輝いた。秋季リーグでも日大との大一番に9回1失点完投。2季連続の優勝を飾り、11月15日に開幕する明治神宮大会への出場を決めた。

 そんな逸材だけに競合は覚悟の上だ。新井監督は「小窪コーチが“(常広は)後輩なのでクジ引きは僕に”と言ってきたけど、“キミは運がなさそうだから私が引く”と(拒否した)」とニヤリ。青学大OBの小窪哲也内野守備走塁コーチをいじって報道陣を笑わせつつ、左手で右腕をポンと叩いて言った。

 「私は験を担がない主義なので、すべてこれ一本で。現役の時から腕一本なんで、力で引き(当て)たい。力でいこうと思う」

 その一方で、指揮官は「できれば競合してほしくないけどね。今晩は“競合しないでくれ”って願いながら寝ます」と本音も吐露。1位指名が重複した場合、宣言通りに黄金の右腕で常広の当たりクジを引き当ててみせるか。運命のドラフト会議から目が離せない。 (江尾 卓也)

 ◇常広 羽也斗(つねひろ・はやと)2001年(平13)9月18日生まれ、大分市出身の22歳。小3で野球を始め、南大分中時代は大分リトルシニアに所属。大分舞鶴では甲子園出場なし。青学大ではリーグ戦通算8勝。今春の全日本大学野球選手権で優勝に貢献しMVPと最優秀投手。最速155キロ。50メートル走6秒1、遠投120メートル。1メートル80、73キロ。右投げ右打ち。

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