阪神・村上 本番前最後の調整登板5回零封「いろいろ試しながら」 走者なしでクイック投法も

[ 2023年10月11日 05:15 ]

フェニックス・リーグ   阪神ーヤクルト ( 2023年10月10日    西都 )

<フェニックスリーグ 神・ヤ>好投した村上(左)(撮影・岸 良祐)
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 本番へ視界は良好だ。18日のCSファイナルS初戦での先発が決定的な阪神・村上が、ヤクルト戦(西都)に先発して5回3安打無失点。本番前最後の調整登板を快投で終え、準備を整えた。

 「いろいろ試しながら。ちょっとバランス的に悪かったので、もう一回確かめながら、確認という形で投げた」

 今季レギュラーシーズンの全先発登板で初回に失点してない男がいきなり2死二、三塁のピンチを背負うなど本調子ではなかったものの貫禄は示した。走者を背負っていない場面でもクイック投法を織り交ぜ、100キロに満たないスローカーブも2球。相手は若手主体の格下とはいえ、尻上がりに状態を上げる内容でスコアボードに5つのゼロを並べた。

 宮崎のマウンドで掲げたテーマは直球。9月25日の中日戦以来となる実戦登板で「真っすぐの切れ、どんな感じで投げられるかというのは意識した」と腕を振った。最速は148キロ。降板後にブルペンへ直行して24球を投げ微調整して終えた。「バッターに投げられたのは良かったので、悪かったところを直して状態上げていきたい」

 この日、甲子園を訪問した井端新監督が率いる侍ジャパンのメンバーにもリストアップされている。「(日本代表で)投げたいという気持ちは今のところ、そこまでない。今はクライマックス、日本シリーズを考えている」。日の丸を背負うことについての質問には小さく首を振り、まずは目前に迫る短期決戦に集中する構えだ。

 「何もシーズン中と変わらず、いつも通りのことをやって臨みたいと思っています」

 中7日で向かう甲子園のマウンド。初回から理想の直球を投げ込み、打者をなで斬るイメージはできている。  (遠藤 礼)

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