個人タイトルよりソフトバンク一丸で2位死守だ 近藤を最終戦にもスタメン起用方針

[ 2023年10月6日 06:00 ]

<ソフトバンク>打撃練習を行う近藤(撮影・中村 達也)
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 2位のソフトバンクは5日、本拠地・ペイペイドームで全体練習を行った。レギュラーシーズンの戦いは残り2試合となり、個人タイトルの行方も注目されるが、チームは勝利を最優先させる。7日の楽天戦で首位打者に浮上する可能性がある近藤健介外野手(30)も9日のオリックス戦で先発起用する方針。クライマックスシリーズ(CS)を本拠地で開催すべく、チーム一丸で2位を死守する構えだ。

 本拠地最終戦となった3日の楽天戦に快勝し、ペイペイドームで再開された全体練習は明るいムードで行われた。個人タイトル獲得の可能性がある柳田、近藤、周東らもハツラツとした動きを見せ、今季残り2試合に備えた。

 7日の楽天戦、9日のオリックス戦ともにチーム一丸となってCSファーストSを本拠地で開催できる2位を奪いにいく。森ヘッドコーチは「状況によって考えるが、基本的にはチームの勝利が優先だから」と話した。個人タイトルの行方も気になるが、あくまでもチーム優先で連勝フィニッシュを目指す方針だ。

 最大の注目は3冠王の可能性も残している近藤の起用。85打点はリーグ1位、25本塁打は1位と1差。3日の楽天戦では2打数2安打で2位の打率を・30309として、・30673でトップに立つオリックス・頓宮に猛追をかけた。

 頓宮は左足薬指中足骨の疲労骨折のため欠場が続き、打率は下がらない。近藤が初の首位打者を手にするためには打率を上げるしかない状況だ。7日の楽天戦で3打数3安打なら同・30737、4打数3安打でも同・30674で抜くことができる。今季3安打以上は8度あり、巧みなバットコントロールを誇る近藤なら不可能な数字ではない。

 ただ、打率トップに立ったとしてもチーム優先主義をとり、9日のオリックス戦で起用する。藤本監督は3日の試合後のセレモニーで「必ずクライマックスシリーズに出場して、ここに戻る。全力で残り2試合も勝ちにいく」とファンに誓った。近藤自身も「勝利に貢献できるようにしたい」と常々、口にしてきた。

 今季は楽天モバイルパークで1勝9敗、ZOZOマリンで4勝8敗1分けとビジターでの戦いに苦しんだ。それだけに2位を死守して今季64試合で36勝28敗、勝率・563だった本拠地ペイペイドームで試合できるメリットは大きい。(森 寛一)

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