巨人担当キャップが見た原辰徳という男 父・貢さんと似ていた「場面、場面で叱る」

[ 2023年10月5日 05:30 ]

<巨・D>退任する原監督(中央)はナインと記念撮影する (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 19年から就任した第3次政権。巨人・原監督は年齢が40歳も離れた若手と接し「この年になって、若い子を頭ごなしに怒ってもね」と第2次政権とは異なり、丸くなった印象だった。

 監督として迎えた17年目のキャンプ。初日の夜、コーチ陣と食事をともにした。父・貢さんのことを「場面、場面で叱るのが上手な人だった」と話したという。時に厳しく接するのは40代の頃と変わっていなかった。

 6月の交流戦中、ウォーカーがセーフティーバントの構えをして相手投手を揺さぶったことがあった。すぐにベンチで声をかけた。

 「本当に(バントを)やるつもりだったの?そうじゃなかったら、ああいうことはやめた方がいい。ベーブ・ルースだってやらなかったと思うよ。野球の神様は見ている。ただで1ストライクを与えていては、ラック(幸運)は来ない」と強い口調で諭した。

 場面、場面で叱る。指導者としての心構えは、貢さんのそれと似ていた。(22、23年巨人担当キャップ・川島 毅洋)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年10月5日のニュース