阪神・大竹惜しかった…逆転「勝率第1位」スルリも気持ちはもうCS「まだ先がある」

[ 2023年10月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5ヤクルト ( 2023年10月4日    神宮 )

<ヤ・神>雨の中、力投する大竹(撮影・大森 寛明)
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 阪神・大竹は逆転での初タイトルが目前で消えた。9回に岩崎が1点差を守れず逆転サヨナラ敗戦。ベンチで静かにラストシーンを見届け「まだ先があるので…」と短い言葉を残した。

 勝率第1位の獲得には勝利投手になって「13勝以上」の規定をクリアする必要があった。加えて、わずか5キロ先の東京ドームで同時刻に先発したDeNA・東が敗戦投手になることも求められた。困難に見えた2つの条件。厳しい関門を一度はくぐり抜けかけた。

 2点差を追い付かれた直後の6回に勝ち越しの援護を得て、勝利投手の権利が転がり込んだ。6回からは才木に託し、試合進行が早かった東には3敗目がついた。ドラマのようなシナリオは大団円の寸前で暗転した。

 岩崎は責任を感じ、無言で球場を後にした。初のセーブ王に輝いた左腕の今季3度目の失敗は誰も責められない。岡田監督も「しゃあ、ないわな」と割り切った。引き揚げの際、岩崎が大竹に言葉をかけ、肩を抱き合った。そして、球場を去った。

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