大阪観光大が貯金1締め 秋躍動の裏に元燕・伊勢コーチ効果「打者を見た指導を」

[ 2023年10月5日 13:03 ]

近畿学生秋季リーグ   大阪観光大6―4神戸大 ( 2023年10月5日    ほっともっと )

<大阪観光大・神戸大>9回に決勝打を放ち、試合後に笑顔を見せた大阪観光大・京極(撮影・河合 洋介)
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 大阪観光大が神戸大を6―4で下し、6勝5敗と勝ち越して今秋のリーグ戦を終えた。

 3回までに3点優勢と流れを引き寄せながら、同点の8回に勝ち越される苦しい展開だった。それでも3―4で迎えた9回に打線が結束した。

 二塁打と2四球で1死満塁を演出し、6番・林亮太(2年)が同点の左犠飛を放った。その後、2死一、二塁で8番・京極駿(1年)が初球を右前に運ぶ決勝2点打を放ち、「初球を狙っていました。この秋はずっと打てていなかった。選手が力を合わせて勝つことができて良かったです」と満面の笑みを浮かべた。

 京極は、上宮(大阪)出身の遊撃手。 今秋は7試合に先発して打率・222(18打数4安打)と不振に悩んだ。不振脱出のきっかけは、コーチとして近鉄やヤクルトのリーグ優勝を支えた伊勢孝夫特別アドバイザーの指導だった。「木製バットに苦労したが、伊勢さんらが熱心に指導してくださった。(伊勢コーチは)その打者を見て、一人一人に合った指導をしてくださる」。4打席凡退で迎えた最終回に決勝打を放ち、名コーチに恩返しした。

 春に4勝8敗と大きく負け越して迎えた今秋。佐藤弘樹監督は「最終回がチームの成長。今までなら負けていた展開だった。1、2年生に主力が多い中、3年生も結果を残し、チームの底上げができた秋だった」と来季への手応えをつかんだ。

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