フィリーズが地区シリーズへ　ブレーブスとの対戦にマーシュ「最大のテスト。楽しみ」

シャンパンファイトするマーシュらフィリーズの選手たち（AP）
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　大リーグのプレーオフは4日（日本時間5日）、3回戦制のワイルドカードシリーズ第1戦が4試合行われ、2年連続ワールドシリーズ進出を目指すフィリーズはマーリンズを7―1で下し、2連勝でシリーズ勝利を決めた。7日（同8日）から始まる地区シリーズではシーズン中、メジャー最多の104勝を挙げたブレーブスと対戦する。

　フィリーズは先発のノラが7回を3安打無失点と完璧な投球をみせ、リアルミュートのソロ、ストットの満塁弾などで着々と加点。45738人が集まった地元ファンの前で、3投手をつないで危なげなく逃げ切った。

　フィリーズはこの日の勝利を含め、本拠地シチズンズバンク・パークではポストシーズン通算24勝11敗。プレーオフの時期には尋常ではない雰囲気になることがアドバンテージになっているのか、少なくとも20戦以上のプレーオフ戦が行われた全球場の全チームの中で最高勝率を誇る。クラブハウスでのシャンパンファイトでは主砲ハーパー外野手も、シャンパンの滴を滴らせながら「こんな場所は他にないよ。もっと先に進み続けたい」と興奮を隠しきれない表情だった。

　ただ、次のシリーズでは本命視されるブレーブスとの対戦が待ち受ける。昨季の地区シリーズでは下位シードだったフィリーズが3勝1敗で番狂わせの勝利を収めたが、今季の直接対決ではブレーブスが8勝5敗と分が良かった。スター軍団同士の対戦は注目カード。元エンゼルスで大谷翔平選手と仲が良いことで知られるマーシュ外野手も「2つの強豪が激突するんだ。僕たちにとっても最大のテストになる。楽しみにしているし、エキサイトしているよ」と決意を述べていた。（フィラデルフィア・杉浦大介通信員）