DeNAに衝撃 佐野恵太が右有鉤骨骨折で今季絶望 主将不在でポストシーズンへ チームに大きな痛手

[ 2023年10月2日 13:35 ]

DeNA・佐野
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 1日に出場選手登録を抹消されたDeNA・佐野恵太外野手(28)が2日、横浜市内の病院で「右有鉤(ゆうこう)骨骨折」と診断された。通常、全治には数カ月を要するため、クライマックスシリーズ(CS)を含めた今シーズン中の復帰は絶望的となった。主将の離脱はチームにとっても大きな痛手となる。

 過去の例から患部の全治まで数カ月を要するとあり、今季中の復帰は絶望となった。勝てば2位での本拠地CS開催が決まる、4日の今季最終ゲーム・巨人戦(東京ドーム)はもちろん、ポストシーズンも主軸抜きで戦うことになり、チームにとって大きな痛手となった。

 佐野は9月30日のヤクルト戦(神宮)でスイングした際に右手首に違和感を覚え、5回裏の守備から交代。10月1日に横浜市内の病院で検査を受け、翌2日にチームドクターから結果を知らされた。三浦監督は1日の中日戦前に「佐野は(出場選手登録を)抹消します。トレーナーとも話をして、これから病院に行きます」と説明していたが、最悪の事態となった。

 同症状はスイングした際に発症することが多く、今年はエンゼルスのマイク・トラウトも左有鉤骨を骨折していた。

 主将を務める佐野は20年に首位打者、昨年は最多安打のタイトルを獲得。今季も141試合に出場し打率・264、13本塁打、65打点と打線を引っ張っていた。

 ▽有鉤骨(ゆうこうこつ) 手のひらを構成する8つの小さな骨(手根骨)の一部で、手のひらの中央からやや下、小指寄りに位置する骨。左右に1本ずつあり、疲労がたまって強いショックを受けた時などに骨折が起こる。有鉤骨骨折は打撃中の発生が多く、過去には巨人・原辰徳、日本ハム・清宮幸太郎も経験。強打者に多く見られる。

 ◇佐野 恵太(さの・けいた)1994年(平6)11月28日生まれ、岡山県出身の28歳。広陵では甲子園出場なし。明大を経て、16年ドラフト9位でDeNA入団。17年3月31日のヤクルトとの開幕戦で代打としてプロ初出場。20年は打率・328で首位打者、ベストナインを獲得。22年は最多安打、ベストナインに輝いた。1メートル78、88キロ。右投げ左打ち。

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