前例ない「9月1安打、最後の25試合にプレーしなかったMVP」、それでも大谷翔平が栄誉に値する理由

[ 2023年9月30日 09:38 ]

大谷翔平
Photo By スポニチ

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者が、「9月にヒットわずか1本で、所属チームの最後の25試合にプレーしなかった選手でMVPに選ばれた者は誰もいない」としながらも、それでもエンゼルスの大谷翔平投手(29)が栄誉に値する理由を説明している。

 歴史的に見ると4年前のエンゼルスのマイク・トラウトは9月に最後の19試合に休んだが、それでもア・リーグのMVPに選ばれた。それ以前、在籍チームの最後の7試合に出なかったMVP選手は存在しなかった。

 1972年ホワイトソックスのディック・アレンは最後の6試合に欠場したがMVPになった。とはいえ大谷はすでに今季135試合に出場している。ロイヤルズのジョージ・ブレットは1980年にMVPに輝いたが、117試合しか出ていない。この年は4割への挑戦が話題になった。

 2003年ジャイアンツのバリー・ボンズも130試合出場でMVPに選ばれている。

 そして現時点で大谷につぐア・リーグMVPの候補者といえば、レンジャーズのコーリー・シーガーだが既に43試合も休んでいる。

 大谷は9月ほとんど出ていなくても、依然本塁打数、四球数、塁打数、長打数でア・リーグトップのままだ。ちなみに1920年以降、9月に本塁打0本でホームラン王になったのは31年フィリーズのチャック・クライン(31本)、1974年ホワイトソックスのアレン(32本)の2人だけだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月30日のニュース