DeNA 東でCS王手!球団最長タイ12連勝でタイトル争い独走16勝&セ歴代最高タイ勝率.889

[ 2023年9月27日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA1-0巨人 ( 2023年9月26日    横浜 )

<D・巨>山本(右)と抱き合う東(撮影・島崎忠彦)
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 3位のDeNAは26日、巨人を1―0で下し、2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出に王手をかけた。4位・巨人との直接対決で2連勝。4ゲーム差に引き離し、27日のヤクルト戦(横浜)に勝つか引き分けで阪神、広島に続いての進出が決まる。東克樹投手(27)は8回無失点で球団最多タイとなる12連勝で16勝目。守護神の森原康平投手(31)が欠場する中、先発の役割を果たした。

 お立ち台からの絶叫が、満員の3万3262人で埋め尽くされた本拠地・横浜に心地よく響いた。東が当たり前のように抑えて、当たり前のように勝った。まさに、無双。巨人との大一番で快投を演じ、CS進出に王手をかけた。

 「今日の勝利も(捕手の山本)祐大のおかげです。(2位になって)CSファーストステージをハマスタでできるように頑張りますッ!」

 左腕が胸を張って振り返ったのは、1―0の6回先頭で岡本和と対峙(たいじ)した場面だった。

 「本日のハイライト!そこまで精神的にきつかったが、あそこで岡本選手を抑えてリズムに乗った。ギアが上がった」

 背番号11の全てを凝縮した。直球、スライダー、カットボールを投じて2ボール2ストライク。一転、6球目からは宝刀・チェンジアップを連投した。ファウルで1球逃げられたが、7球目を外角低めに落とし空振り三振。ひとたびリズムをつかむと、8回までの終盤3イニングをいずれも3者凡退に封じた。5回までに5安打を浴びながら、8回無失点で83年の遠藤一彦に並ぶ球団最多の12連勝。オリックス・山本を抜く両リーグトップの16勝目を挙げ、自身初のタイトルを確実にした。

 その岡本和との対戦でも2球投じたスライダーは、今季の「隠れ勝負球」だ。ストライク率は77.5%で、昨季の69.2%から大幅に上昇。「今季から腕を振る位置を下げ、スライダーが去年より横滑りする。大きな変化球として使えるようになった」。20年2月にトミー・ジョン手術を受けた影響で、21、22年は1勝ずつ。見違える躍進を支えている。

 この日は守護神・森原が足の張りを訴えたため欠場。チームにとってのピンチを、事もなげに救った。「こういう中で1軍で投げられるのは光栄なこと」。2試合続けて中5日の登板で、9月は5戦5勝。現時点とはいえ、66年堀内恒夫(巨人)に並ぶセ・リーグ史上最高勝率の.889にも到達した。27日のヤクルト戦に勝つか引き分けで、阪神、広島に続いて2年連続のCS進出が決定。夏場以降の大混戦を抜け出した中心に、間違いなく東がいた。(大木 穂高)

 ≪83年の大洋・遠藤以来40年ぶり≫東(D)が6月1日楽天戦から12連勝。プロ野球のシーズン最多連勝は13年田中将(楽)の24連勝、セ最多は51年松田清(巨)の19連勝だが、DeNAでは大洋時代の83年遠藤一彦に40年ぶりに並ぶ最多連勝記録になった。また、今季は16勝2敗で、勝率.889。このままシーズンを終えると、規定投球回到達投手の勝率としては堀内恒夫(巨)に並ぶ現時点での歴代10位タイで、セ最高記録になる。なお、チームの2試合連続1―0完封勝ちは、横浜時代の00年5月24、25日に同じ巨人戦で記録して以来23年ぶり。

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