「“本当のアレ”に向かって突き進む」阪神・岩崎お立ち台で“隠語”初披露 リーグ単独トップ34セーブ

[ 2023年9月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―0ヤクルト ( 2023年9月26日    甲子園 )

<神・ヤ>9回2死一塁、村上を一ゴロに打ち取って試合を締め、グラブを叩く岩崎(撮影・北條 貴史)
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 自身初のタイトルへまた前進した。阪神の岩崎が、2点優勢の9回を締めてリーグ単独トップに再浮上する34セーブ目をマーク。開幕から休むことなくフル回転を続ける10年目左腕が、ラストスパートに突入した。

 「(セーブ機会は)自分ではどうしようもできないので何とも言えないですけど。出番が来たらしっかり全うできるように」

 大山の先制2ラン、先発・西勇の快投と仲間の躍動で生まれた価値あるセーブ機会を無駄にはしなかった。1死から代打・浜田に中前打を許したものの、最後は2死一塁で村上を一ゴロ。危なげない14球で勝利をたぐり寄せ、33セーブで並んでいたヤクルト・田口の目の前で一歩抜け出した。9月は救援失敗なしで、これで登板8試合連続でセーブを記録。残り5戦も仲間を信じて出番を待つ。

 この日は、今年7月に脳腫瘍で亡くなった横田慎太郎さんの引退試合からちょうど4年。19年9月26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で披露した“奇跡のバックホーム”を同期入団の岩崎もしっかりと目に焼き付けている。

 「(引退試合から4年は)頭になかったですけど、節目にこういう試合ができて良かった」

 リーグ優勝時には自身が胴上げされた際に横田さんの現役時代のユニホームを握りしめて3度舞った。亡き戦友に、もっと最高の報告をすることが次なる目標だ。

 「“本当のアレ”に向かって突き進んでいきます」。お立ち台ではリーグ優勝の“アレ”に変わり、日本一を指す“隠語”を初披露して聖地を沸かせた。まだ見ぬ頂点を目指し、背番号13は腕を振り続ける。(遠藤 礼)

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