日本ハム・細川　3年目で待望プロ1号　サインは進塁打も「無視になるんですかね」

パ・リーグ   日本ハム7－0ロッテ （ 2023年9月26日    エスコンF ）

＜日・ロ＞6回、2ランを放つ細川（撮影・高橋　茂夫）
Photo By スポニチ

　5―0の6回無死二塁。サインは進塁打だった。それでも日本ハム・細川は「中途半端な打球になるのが嫌」と強振し、右翼席に放り込んだ。

　プロ3年目で初アーチとなるトドメの2ラン。前日、5年目で初アーチの先輩・田宮に続き「打った瞬間にいい感触で、いい角度で上がってくれた。サイン無視になるんですかね」と表情を緩ませた。

　智弁和歌山出身の21歳。高校3年時の冬に同じ左打者で憧れるイチロー氏（マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）に直接指導を受けた。フリー打撃で引っ張って柵越えを狙う姿に刺激を受け「ライナーで長打を打てる選手になりたい」と言う。

　記念球は京都で老舗茶屋を営む両親に渡す予定で「大事に育ててくれて、ありがとうという気持ちを伝えたい」とはにかんだ。（田中　健人）