巨人・原監督「何かが足りないんでしょう。このチームには」 27日にもCS完全消滅

[ 2023年9月27日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0-1DeNA ( 2023年9月26日    横浜 )

<D・巨>横浜スタジアムでの最終戦を終えた原監督は悔しげな表情で引き揚げる(撮影・西川 祐介)
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 これが、後のないチームの戦いぶりなのか――。そう思わせるほど、中盤以降の巨人の攻撃は淡々と回が進んだ。1点を追う9回1死二塁も秋広、丸が連続三振に倒れ、2試合連続で「0―1」の敗戦。00年以来23年ぶりの屈辱に、原監督は悔しさをあらわにした。

 「点取りゲームだからね。何かが足りないんでしょう。このチームには」

 あと一本が出なかった。2回1死満塁、3回1死一、二塁と序盤の好機を生かせない。前日の時点で自力でのCS進出の可能性は消滅。奇跡を起こすためには負けられない試合のはずが、今季の課題である「決定力不足」は解消されなかった。前夜の大貫に続いて、この日も東を攻略できずじまい。2試合の得点圏が14打数1安打では、無抵抗と評されても致し方ない。8回1失点と奮闘した山崎伊を見殺しにし、東に対しては今季4敗目。試合前で東から今季2本塁打の長野、打率5割のブリンソンなど相性のいい打者を並べたが、またしてもホームが遠かった。

 大久保打撃チーフコーチは「優勝するには8、9、10月。いかに戦って勝てるか。今年はそれができなかった」と今季15度目の零敗の責任を背負った。3位DeNAに痛恨の連敗で、ゲーム差は4。絶望的な状況はもはや逃れようがなく、事実上の終戦と言える。昨年の4位に続き、同一監督による2年連続Bクラスとなれば球団史上初の屈辱。原監督は「ベストを尽くして戦うのは、スタイルは一緒」と懸命に前を向いたが、試合のない、27日にDeNAがヤクルトに勝つか引き分けで、2年連続のBクラスが確定する。(川島 毅洋)

 ≪月間4度目は球団ワーストの屈辱≫巨人が2戦連続今季6度目の0―1敗戦。チームの2試合連続0―1敗戦は00年5月24、25日横浜戦以来。また、今季6度のうち今月だけで4度も記録。月間4度の0―1敗戦は球団初で、60年8月と昨年4月の阪神、68年5月のサンケイ、74年9月のロッテ、15年4月の広島に次ぎ、プロ野球6度目のワーストタイ記録になった。

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