阪神・新庄剛志が放った敬遠球サヨナラ打…綿密な計算通りだった「話しておかないと勝手に打つから」

[ 2023年9月22日 21:49 ]

1999年6月12日、延長12回裏1死一、三塁、阪神の新庄剛志外野手が、巨人の槙原寛己投手の敬遠球を三遊間にサヨナラ打する
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 阪神、中日、日本ハムでコーチを歴任した柏原純一氏(71)が、YouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。阪神打撃コーチだった1999年6月12日の巨人戦(甲子園)で放った新庄剛志氏(現日本ハム監督)の敬遠球サヨナラ安打“事件”の真相を明かした。

 延長12回1死一、三塁で2日前から打つ練習をしていた新庄氏は、槙原寛己投手の敬遠球を左前サヨナラ安打にした。

 「敬遠球を打つ」ことは新庄氏の思いつきだったが、そこから柏原氏は綿密な作戦を伝えていた。

 「(敬遠球は)バットが届けば一番打ちやすい。フォークやカーブはないから。(走者一、三塁で)三塁手はベースに付く。ショートはセカンドベースに寄る。もし打って良かったら、そこに転がせ」と指示した。

 実は柏原氏は1981年の日本ハムでの現役時代、西武戦で敬遠球を本塁打していた。

 柏原氏の指示通り、新庄氏はバットにひっかけて三遊間にゴロを転がした。

 敬遠球は打ちやすいという柏原氏だが「(打つ)練習してるのは初めて見た」と笑った。
 

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