中日・根尾 プロ初勝利逃すも6回2/3を4失点 立浪監督「素晴らしい投球」 今季中の次回登板を示唆

[ 2023年9月19日 05:00 ]

セ・リーグ   中日8―7広島 ( 2023年9月18日    バンテリンD )

<中・広>気迫のこもった投球を見せる根尾(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 中日・根尾はプロ初勝利は逃しても歓喜のウオーターシャワーに飛び込みサヨナラ勝利を喜んだ。

 「アウトを一つずつ取っていこうと。次は、勝ちが付くように」

 転向2年目で投手の可能性を確かに示した。昨年10月2日の広島戦以来2度目の先発マウンドでプロ最長6回2/3を4失点(自責0)。ファンクラブのイベントで「NECCHIRO」の愛称が入った限定ユニホームを着て最速149キロの直球を投げ込み、6回までは無失点だった。

 7回に味方の失策が絡んで、6―0から1点を返され2死満塁で降板。救援4投手が打ち込まれ、一挙6失点を招いたことに「僕も野手をやっていたし、投手の方には何度もカバーしてもらった。次は粘りきれるように」と頼もしい。

 打席でも存在感を示した。4回2死一塁で森の143キロを右前へ鋭く運んだ。昨年6月7日のロッテ戦以来、投手登録後では初安打で2死一、三塁の好機をつくり、岡林の中前適時打を呼び込んだ。

 立浪監督は「素晴らしい投球をしてくれた。勝ちを付けてあげられなかったのは私の責任。投手コーチと話して考えたい」と今季中の次回登板を示唆。根尾も「チャンスをつかめるように準備したい」と意気込んだ。(湯澤 涼)

 ▽NECCHIRO 根尾の愛称ユニホームは昨季までの「AKIRA」から今季は「NECCHIRO」に変更。根尾がイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)に憧れていることが由来のようで、短縮して「ねっち」と呼ぶ選手が多いという。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月19日のニュース