西武・平良10勝 前年救援60試合以上登板から先発2桁勝利は11年ソフトB・摂津以来2人目

[ 2023年9月9日 05:20 ]

パ・リーグ   西武6-0日本ハム ( 2023年9月8日    エスコンF )

<日・西>指で10勝ポーズを決める平良(撮影・高橋 茂夫)
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 先発転向1年目。西武・平良が、7回3安打無失点でチーム一番乗りとなる2桁10勝目に到達した。それでも満足感はない。「あんまり実感はない。本当に運が良く、10勝できたなって感じ」と自身でコントロールできない数字には興味を示さなかった。

 覚悟の1年で大台に乗せた。昨季はチームトップの61試合登板、防御率1・56で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。契約更改交渉では、ここ数年希望していた先発への転向を球団に直訴。2度目の交渉で転向を認められた。前年60試合以上登板の救援投手が、翌年先発で2桁勝利を挙げるのは、11年のソフトバンク・摂津正以来12年ぶり2人目のレアケース。「自分から言い出したこと。その中で結果が出ているのは自信になるし、うれしい」と胸を張った。

 最速160キロの直球を次々と高めに投げこむ新スタイル。7回2死一、三塁は、水野を内角高め148キロで二飛。「高めの直球が効いていたし、低めは打たれるのでやっぱり投げるもんじゃない」。困ったら外角低めが定説の球界で、自慢の直球を高めに投げ続け、白星を重ねた。

 投球回はエース高橋の142に次いでチーム2位の131。防御率2・13はチームトップに立った。「1年目で10勝は凄いね。緊迫した中で我慢して投げてくれた」と松井監督。これで3戦連続無失点で3連勝。「エースと呼ばれるようになりたい」と高みを目指す「先発・平良」の快進撃はまだ続く。(福井 亮太)

 ≪摂津は14勝≫昨年救援で61試合に登板した平良(西)が自身初の2桁勝利。60試合以上救援登板した翌年に先発で10勝以上するのは、10年に救援で71試合に登板し11年に先発で14勝した摂津正(ソ)以来12年ぶり2人目。

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