DeNA・東 安定感MAX今季3度目無四球完投で13勝目!球団では番長以来の9連勝

[ 2023年9月8日 05:20 ]

セ・リーグ   DeNA3-1広島 ( 2023年9月7日    マツダ )

<広・D>完投で今季13勝目を挙げた東(撮影・平嶋 理子)
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 思い切り腕を振った。DeNA・東は四球を恐れない。1―1の4回2死二塁。フルカウントからの6球目、会沢を真ん中低めのチェンジアップで中飛に退けた。

 「(ストライク)ゾーンから落として前に飛ばしてもらおうと投げている。それ(フルカウント)も関係ないですね」。思惑通りの投球術。4度のフルカウントは全て変幻自在の変化球で打者を封じた。

 今季3度目の無四球完投勝利(過去2度は完封)は、8安打1失点。リーグトップを独走する13勝目を手に入れた。9連勝は球団では97年の三浦大輔以来。最後の打者・松山をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、捕手・山本と歓喜の抱擁を交わした。

 秘めた思いがある。今季の全20試合は、山本とコンビを組む。大いなる目標は、スポニチ制定「最優秀バッテリー賞」を受賞すること。「(表彰式の)壇上で“(山本)祐大のおかげです”と言いたい」と目を輝かせる。

 過去5戦2敗と相性の悪かった敵地での初勝利。3位のチームは、CSファーストSを同球場で戦う可能性が高い。チームの連敗を3で止めた以上に、敵地での苦手意識を払拭できたことは大きい。4位・巨人との2ゲーム差もキープ。「次も勝つことだけを意識する」。価値ある白星に胸を張った。(大木 穂高)

 ≪球団左腕の9連勝は30年ぶり≫東(D)が今季3度目の無四死球完投で13勝目。球団の年間3度の無四死球完投勝利は横浜時代の05年三浦大輔以来だ。6月1日楽天戦からは9連勝で、球団左腕では93年野村弘樹に並ぶ最多連勝。シーズン2桁連勝を記録すると大洋時代の68年島田源太郎(10連勝)、83年遠藤一彦(12連勝)に次ぎ球団40年ぶり3人目となる。また、マツダはセ本拠地球場で唯一白星がなかったが6戦目で初白星。勝率・867もトップで、勝率タイトルの規定勝利数の13勝をクリアし、投手2冠が見えてきた。

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