U18初Vへ 武田&中山&木村 二刀流フル活用へ

[ 2023年9月1日 05:19 ]

練習を終えてクールダウンする中山(右)と武田
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 「第31回WBSC U18ワールドカップ」が31日に台湾で開幕した。高校日本代表は、1日のスペインとの初戦に備えて台北市内の天母野球場で公式練習を公開。馬淵史郎監督(67=明徳義塾)は「大谷ルール」を適用するなど投打二刀流の3選手をフル活用し、短期決戦を制す作戦を明かした。

 日本の武器は、投打二刀流が豊富にいることだ。馬淵監督は「二刀流の選手が何人もいる。武田、中山らは打撃が良いので、大谷ルールを使うかもしれない」と起用法に思いを巡らせた。投手登録の武田、中山、木村は打力も備える「未来の大谷」とも言える逸材たち。初戦から決勝まで10日間で9試合を消化する過密日程へ、フル活用しない手はない。

 大谷ルールを使えば先発投手が降板後もDH出場できる。武田は28日の大学日本代表との壮行試合には5番・DHで出場し、打線にも欠かせない存在で「(役割は)高校と変わらないので大丈夫」とフル回転を歓迎した。

 中山は本職の遊撃だけでなく一、三塁や、外野の守備練習をこなしながら投手準備も進め「先発投手もあると言われている。全ての役割に対応するのが役割」。最速150キロ右腕の木村も外野出場を視野に入れる。3月のWBCで侍ジャパンを世界一へ導いた大谷のように二刀流の若き侍たちに初優勝の悲願が託される。 (台北・河合 洋介)

 《“開幕”に抜てき 東恩納「勢いを」》東恩納が1日のスペイン戦に先発する。“開幕投手”への抜てきに「初戦の入りが大事。チームに勢いをもたらせるような投球をしたい」と決意を語った。今夏は沖縄大会から甲子園まで47回1/3を連続無失点とした右腕。公式練習ではマウンド上から試投し「傾斜は投げられそうな感じがしました」と好投を思い描いた。

 

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