阪神・ミエセス 残留内定打! 期待に応えた8回代打でタイムリー 岡田監督も努力の姿勢評価

[ 2023年8月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―3DeNA ( 2023年8月29日    甲子園 )

<神・D>8回、適時打を放ったミエセス(撮影・岸 良祐)
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 阪神の岡田監督が来季の構想に向け、外国人選手ではヨハン・ミエセス外野手(28)が「残留第1号」に内定したことがわかった。ミエセスも期待に応えた。1点優勢の8回2死一、二塁から左前適時打。1年間の取り組みの成果を発揮した。

 「先発で出ていない以上は、代打として準備していた。代打は確かに難しい。場面を想定して、相手の投手のことを考えて、自分のスイングをする。精神的にも技術的にも準備が必要だと、よく分かっている」

 2番手のウェンデルケンに対して、2球ファウルで粘った後の5球目。153キロ直球を左前にはじき返した。甲子園を支配した大歓声、そしてベンチからの仲間の祝福のポーズに、お得意のギャルピースを連発。16日広島戦以来の安打となり、代打としては19打席目での初安打が、6月14日のオリックス戦(甲子園)以来のタイムリーとなった。これで同一リーグ5球団から打点を記録。ここまで46試合の出場ながら存在感は見せている。

 努力、準備は欠かさない。24日には「一打席でも多く打席に立ちたい」と前夜の中日戦(京セラドーム)のナイター明けで、ウエスタン・リーグのオリックス戦に志願出場。そして試合後は東京移動という夏の強行軍も自ら選んだ。その姿勢を岡田監督も高く評価している。

 言葉が通じなくても、仲間に溶けこもうとする明るいキャラクター、そして日本の細かい野球に必死に対応する心構え、ドミニカ時代と違って、考える野球、そして選球眼は大きく進歩。来年以降の伸びしろは高いと岡田監督は位置づけ、この時点で残留が内定した。代打適時打も9月以降につながる大きな一本だった。

 「いい内容の打席だったと思う。こんな打席をこれからも続けたい」と助っ人砲。負けた悔しさは倍にしてお返しする決意だ。(鈴木 光)

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