広島・矢崎 1軍復帰即23セーブ 「何とか期待に応えられるように、ベストを尽くそうと」

[ 2023年8月30日 06:10 ]

セ・リーグ   広島5―4巨人 ( 2023年8月29日    京セラD )

<巨・広>試合に勝利し、タッチを交わす矢崎(右)ら広島ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 広島1点リードで迎えた9回のマウンドに上がったのは、背番号41だった。この日、1軍に復帰したばかりの矢崎だ。いきなりストッパーを担い、期待に応えた。休養目的でベンチから外れた栗林の代役として、1回無失点。15日阪神戦以来の23セーブ目を挙げた。

 「緊張しました。何とか期待に応えられるように、ベストを尽くそうと思って投げた」

 踏ん張った。回の先頭・吉川に右前打を浴び、1死から代打・中山にも右前打を許して一、二塁。一打同点の窮地に陥ったが、ここでギアを上げた。まずは、この日3安打を放っていた門脇を高め149キロ直球で一邪飛に料理。最後は代打・松田を高め150キロ直球で一飛に仕留め、試合を締めくくった。

 「(復帰即ストッパーとして)マウンドに上がった時点で、凄い大きな報酬と思う」

 13日の中日戦から18日の巨人戦まで登板4試合連続で失点を重ねたこともあって、19日にリフレッシュ目的で出場選手登録を抹消された。抹消期間中は疲労回復に努めつつ投球の際の基本動作も見直して1軍に最短復帰。2軍での調整登板はなく、中10日の登板間隔でしびれるマウンドに向かったが、ベンチの起用も意気に感じて腕を振った。「実戦で投げずに来て一発目がこういう展開。凄くタフな場面だったけど、よく抑えてくれた」と新井監督。奇跡の逆転優勝へ向け、頼れる男が帰ってきた。

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