エンゼルス解体へ…ベテラン6選手をウェーバーに ジオリト「驚いた」「結局のところはビジネス」

[ 2023年8月30日 13:06 ]

エンゼルスの・ジオリト(AP)
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 エンゼルスは29日(日本時間30日)、ジオリト投手、ムーア投手、ロペス投手、レンフロー外野手、グリチック外野手、リオン投手というベテラン6人をウェーバーにかけたと伝えられ、チーム内には動揺が走った。他チームは31日(同1日)、今季の残り年俸負担以外の見返りなしにこれらの選手の獲得が可能になる。

 フィリーズ戦に7―12で敗れた後、ネビン監督は「フロントオフィスの判断はチームには影響しない」と述べた。ただ、今季のプレーオフ争いを諦め、解体を決断したチームのクラブハウスには重苦しい空気が漂っていた。

 福岡ソフトバンクに在籍経験がある34歳のムーアも「フィールドに出た後に知らされて、最初はふざけたツイート(現X)かと思った。驚いたよ」と衝撃を隠そうとしなかった。その一方で、今季は防御率2.30と好調の左腕は「トレード期限と似たような感覚。噂話はあるけれど、私たちはプロらしくいなければいけない。このチームのためにすべてをやるだけだ」と前を向いていた。

 エンゼルス移籍後、防御率6.89と苦しんできたジオリトは「ツイッター(現X)で見て、プロセスの仕組みがよくわかっていないので最初は混乱した」とニュースを知ったときのことを振り返り、「驚いたよ。それと同時に、結局のところ(MLBは)ビジネスであり、それは奇妙なビジネスになり得る。木曜にはすべてはっきりする。それまで私はここにいる。木曜日のあと、どうなるかは様子を見てみよう」と話した。

 ロッキーズから移籍後、打率.165と力が出せていないグリチックは「移籍以降、いいプレーがして来られなかったと真っ先に認めたい。多くのゲームを勝てず、マネージメント側が決断しなければならなかった」と神妙な様子。それでも「クラブハウスの人間たちは依然として毎晩、勝利を予期している。まだ終わったわけじゃない」と何とか前を向いていた。(フィラデルフィア・杉浦大介通信員)

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