投手に収穫多かった高校VS大学日本代表戦 前田、細野にスカウト熱視線

[ 2023年8月30日 08:00 ]

<U18日本代表・大学日本代表>U18日本代表先発の前田(撮影・島崎忠彦)
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 高校生と大学生の差を感じる一戦だった。28日に東京ドームで行われた侍ジャパンの高校日本代表と大学日本代表との一戦は、ワンサイドゲームで大学日本代表の勝利に終わった。

 高校日本代表の馬淵史郎監督は「力の差を感じた。特に投手ですね。大学の今年の投手はなかなか球威もありますしね、あれだけ速い変化球は見たことないでしょうから。とにかく追い込まれる前に打とうと。そういう指示は出していたが、力的にはずいぶん上だな」と振り返った。

 そんな中、高校日本代表の先発・前田は「役割を果たすというか、ゲームをつくることを第一に。一球一球、丁寧に低めに投げ込めたんじゃないかなと思います。(今後について)今日は大学生相手にやらせてもらって、気持ちで負けないところが一番勉強になった。台北に行っても自分の力を全て出して挑んでいきたい」。2回無失点の好投で、ネット裏に陣取ったスカウト陣に好印象を与える投球だった。

 東洋大の左腕・細野がアマ野球史上最速の158キロを計測するなど、大学生投手は短いイニングに全力投球をした。結果的に、それがスカウトたちへのアピールになった。ある在京球団のスカウトは「今年はドラフト1位候補は多い。公表する球団は少ないのではないか」と予想する。

 昨年はドラフト前に9球団が1位指名選手を公表したが、今年は当日まで情報戦が繰り広げられそうだ。(記者コラム・川島 毅洋)

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