若狭勝弁護士 西武・山川の不起訴は想定通り 犯罪には至らなかった 被害者側が不服申し立ても可能

[ 2023年8月30日 05:30 ]

西武・山川穂高 不起訴処分

弁護士の若狭勝氏
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 【若狭勝弁護士が解説】今回の山川選手の書類送検には「相当処分」の意見が付けられていました。厳重な処分を求めておらず、捜査をした警察から検察へ「裁判にかけるのは難しい」とのシグナルです。約3カ月という期間も含め、不起訴は想定通りでしょう。

 被害者側と示談をしていないとのことですが、示談金1億円という額は高すぎるように思われます。示談していない中での不起訴の理由は「嫌疑不十分」なので、犯罪には至らなかったということです。不起訴という事実は非常に重い。これを受け、球団がどういう対応をするかが今後の注目点です。復帰してプレーすることは可能でしょう。

 一般論として、被害者側が不起訴を受けて検察審査会に不服を申し立てることもできます。その場合は再捜査となる可能性もあります。さらに刑事ではなく民事で争い、賠償金を求める動きも出てくるかもしれません。また、球団側が解雇など厳しい処分を下した場合、山川選手側が不当だとして球団を訴えるシナリオも考えられます。(元東京地検特捜部副部長)

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