巨人・山崎伊織「本当に感謝です」 0―2で降板直後、打線が一挙3点 自身初の2桁勝利なるか

[ 2023年8月29日 20:41 ]

セ・リーグ   巨人―広島 ( 2023年8月29日    京セラD )

<巨・広>3回のピンチを切り抜け、大城とグラブタッチする山崎伊(撮影・井垣 忠夫)
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 巨人の3年目右腕・山崎伊織投手(24)が広島戦(京セラD)に先発登板。警戒していたはずのデビッドソンにまたも被弾して6回7安打2失点(自責1)で降板したが、降板直後に味方打線が一挙3点を取って逆転し、自身初の2桁勝利となるシーズン10勝目の権利を得た。

 8勝目を目指す相手先発右腕・九里との投げ合いで、4回まで0―0の投手戦。山崎伊は初回に2死二、三塁、3回に無死一、二塁とピンチを招きながらも要所を抑えて中盤に持ち込んだ。

 だが、0―0のまま迎えた5回だった。2死から田中を四球で塁に出し、続く小園の右中間への打球を処理した右翼手・長野がファンブルする間に先制を許した。記録は二塁打と長野の失策で小園の打点はなし。山崎伊にとっても長野にとっても悔いの残る相手の先制劇となった。

 そして、0―1で迎えた6回には、先頭の5番・デビッドソンに初球の内角シュートを左翼スタンド上段に叩き込まれて2失点目。デビッドソンはこれが今季18号で、そのうち9本塁打が巨人戦。山崎伊は最多の3発目被弾となった。

 5日の広島戦(マツダ)では2回にデビッドソンから左翼スタンド上段へ先制2ランを許すなど、まさかの3回途中6安打4失点KOを喫した。7月は無傷の4連勝&月間防御率1.91の好成績を残し、自身初のセ・リーグ月間MVPを獲得。だが、8月は試合前まで1勝1敗、防御率4.96と苦しみ、前回登板した22日のヤクルト戦(東京D)では5回まで1安打無失点と好投しながら、勝利投手の権利を得ていた6回に一挙4失点で逆転され権利を手放していた。

 この日も勝てないのか…と思われたが、0―2で迎えた6回だった。自身の代打に出た先頭のブリンソンは空振り三振に終わったが、長野の5号ソロで1点差とすると、門脇、秋広の連打でチャンスを広げ、坂本が3連打目となる適時二塁打を放って2―2の同点。この時点で山崎伊の黒星は消滅したが、ここで終わらなかった。丸が申告敬遠された1死満塁から中田翔の犠飛でついに3―2と勝ち越し。山崎伊に勝利投手の権利発生となった。

 山崎伊の投球内容は6回で打者27人に対して115球を投げ、7安打2失点(自責1)。4三振を奪い、与えた四球は2つ、直球の最速は154キロだった。

 ▼山崎伊 何とか粘りながらの投球が出来ていたが、先に点を与えてしまったことは、しっかり反省したい。野手の方がしっかり守ってくれて、逆転してくれて、本当に感謝です」

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