ソフトB・周東 盗塁王は譲らない!プロ初盗塁決めた長崎で快速見せる

[ 2023年8月29日 07:10 ]

ソフトバンク・周東
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 長崎で行われるきょう29日のオリックス戦は九州各地で開催する「ファイト!九州 2023」の今季最終戦。ソフトバンクは28日、現地で投手練習を行った。19年の長崎開催でプロ初盗塁となる二盗を決めた周東佑京内野手(27)は現在、リーグトップに1差の24盗塁。思い出の地での成功に自信を示した。借金1を背負うチームを自慢の足で引っ張り長崎開催では06年以来17年ぶりの白星へ導く。

 長崎で自慢の足が、うずいている。19年4月9日、日本ハム戦の8回無死一塁。デスパイネの代走で“スタートライン”に立った周東はハンコック―鶴岡のバッテリーからプロ初盗塁に成功。20年にはプロ野球新記録12試合連続成功などで初タイトルを獲得。長崎の一歩目から侍ジャパンでも不可欠な“世界の周東”に成長した。

 「緊張したとは思うけど、(スタートを)切れたらセーフになるなという感じ。行きやすさはありました」

 ここまで24盗塁。リーグトップ「25」の楽天・小深田に1差と迫る。「足の状態はずっといい。出て、行かなかったら何にもない。やるしかないでしょ。いい働きができたら」。今季の盗塁企図は27回で成功率・889だ。その言葉からも自信がにじみ出ている。

 オリックス戦は打撃の相性もいい。4月5日に今季初マルチ安打を放つと、5月14日には山下のプロ初被弾となる一発を放ち連続無失点を24回1/3で止めた。「たまたま調子がいいときにオリックスと当たっているのかな」と言うが昨年8月13日には宇田川からサヨナラ弾。過去にも20年10月13日にはエース山本から適時三塁打を放ち当時の連続イニング無失点を31で止めている。そんな首位とは14・5差に広がった。「強いし、若いし凄いなと」と勢いを実感するライバルを止めにかかる。

 25日の楽天戦。三塁でのスタメンで1点リードの7回2死二塁、マウンド後方の飛球を落球して同点。チームは4連敗中だが、7月30日のロッテ戦では「鷹の祭典」の昨季からの連敗を11で止めるサヨナラ打を放っている。「あの打席は集中できていた。あれが毎回出せればいい」。再び、連敗阻止の一打へ向けて極限の集中力もためて臨む。

 「ファイト!九州」シリーズのアンバサダーも務める男は「ファイト九州でも何でも負けられないんです。とにかく勝てればいい。自分のため、チームのために頑張るだけ」。周東の覚悟は固い。(井上 満夫)

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