広島 故障者続出のピンチに“代役”矢野&大盛が奮闘 新井監督「全員で戦って全員で勝ち取った勝利」

[ 2023年8月18日 06:30 ]

セ・リーグ   広島6-0阪神 ( 2023年8月17日    マツダ )

<広・神>10勝目を挙げた床田は大盛(左)、矢野(右)と笑顔でポーズ (撮影・奥 調)
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 広島は故障者続出の危機に代役たちが奮闘した。1点を先制した3回、なおも1死一、三塁の好機で、首脳陣は三走・上本に代走・大盛を、3番・小園に代打・矢野をそれぞれ指名。後者がまずはバットで貢献した。

 「小園の代わりなのでやるしかないという気持ち。自分にはチャンスなので、ここしかないと(集中した)」

 2ボールから阪神・ビーズリーの外角ツーシームを強振。ライナー性の打球は中犠飛となり、大盛が2点目のホームを踏んだ。

 24歳は遊撃守備でも魅せる。4回2死一、二塁で、ノイジーの三遊間へのゴロを逆シングルで好捕。「あそこは自分の見せ場、強みなので」。自慢の強肩を生かしてピンチの芽をつみ、床田の完封勝利をお膳立てだ。

 大盛も負けてはいない。敵失と床田の右越え適時二塁打で4―0とした4回、なおも1死二、三塁で適時打を放つ。1ストライクからの外角スライダーを左前へ運び「目の前でトコ(床田)さんにあんな打撃をされたら、僕も打たないと…と思った」と汗を拭った。

 「矢野にしても大盛にしても、しっかり頑張ってくれた。いつも言っているけど、全員で戦って全員で勝ち取った勝利。ウチらしい勝利だったと思う」

 首位・阪神を叩いて3カードぶりの勝ち越し。新井監督は危機を好機に変えた若ゴイたちに目を細めていた。(江尾 卓也)

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