“スクランブル男”日本ハム・マーベル 緊急登板も8月2度目の好救援で2勝目!

[ 2023年8月18日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―0ロッテ ( 2023年8月17日    エスコンF )

<日・ロ>4回途中から登板したマーベル(撮影・高橋 茂夫)
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 まさに“スクランブル男”だ。日本ハムのジェームス・マーベル投手(29)が17日、ロッテ戦で先発の根本悠楓投手(20)の負傷降板を受けて4回途中から緊急登板し、4回1/3を3安打無失点の好投で今季2勝目を挙げた。2日のロッテ戦でも同様の緊急登板で5回無失点に抑えており、8月で2度目の好リリーフを見せた。

 2回。先発の根本が左足首に打球を受けた。ブルペンに緊張が走ったが、緊急事態に強い男がいる。マーベルだ。マウンドに建山投手コーチらが集まる一方、急ピッチで準備を進めた。だが、焦りはない。2週間前に経験があったからだ。

 「こういう展開での登板はなかなかない。それが近い間隔で起きることもなかなかない。前回の経験があったので、自分のやるべきことは分かっていた」

 経験とは、2日のロッテ戦。左手中指を負傷した先発・上原に代わり、3回から登板。5回3安打無失点の好救援で勝利を手繰り寄せ、自身も来日初勝利を飾った。この日も、4回2死一塁から根本に代わってマウンドへ上がり、田村を見逃し三振に仕留めた。5回以降も安定した投球を見せて2試合連続の零封リレーに導き「緊急事態で何をするか考える暇もない。とにかく直球を投げて、後は勢いだった」と胸を張った。

 6月の入団後は先発、救援、ロングリリーフとフル回転の助っ人右腕。新庄監督も「手元で曲がる場所がいい」と武器のツーシームを評価する。5個のアウトを三ゴロで奪うなど打たせて取る投球に「サードの練習になりますよね」とおどけた。

 準備の大切さはチームメートから改めて学んでいる。試合前の練習後には汗だくでロッカーに戻る万波や清宮らを普段から目にし「かなり時間をかけて準備、練習する選手がチームを助けてくれる。感謝してもしきれない」。好投を支えた野手への感謝も忘れなかった。(田中 健人)

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