巨人・菅野 40日ぶり3勝目で通算120勝 セ5球団それぞれから20勝以上「なかなかいい数字だな」

[ 2023年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2023年8月17日    バンテリンD )

<中・巨>2回を終えた菅野(撮影・西川祐介)
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 巨人・菅野智之投手(33)が17日の中日戦で、7月8日以来40日ぶりとなる今季3勝目を挙げた。6安打を浴びながらも要所を締め、6回1/3を無失点と好投。同戦は20勝目となり、通算120勝目となった。これでセ・リーグの全5球団から20勝以上をマーク。今季最速の153キロを計測するなど大黒柱の復活は、逆転でのクライマックス・シリーズ(CS)進出へ追い風となる。

 誰もが待ち望んでいた勝利だった。中日相手に今季初登板で、40日ぶりの3勝目。セ・リーグ5球団から20勝達成の記録を聞いた菅野は、声を弾ませた。

 「知らなかった。自分で言うのも何ですけど、なかなかいい数字だなと思います。満遍なく勝てているということなので。全球団から30勝を目標にしたい」

 プロ1年目だった13年7月28日。菅野はナゴヤドーム初登板で勝利を挙げた。あれから10年。名前がバンテリンドームに変わった同球場で、打者512人と対戦して、打たれた本塁打はわずか3本しかない。「広いし、投げやすい」と、通算19試合で11勝2敗と抜群の相性を誇る。防御率1・60はセの本拠地で最もいい数字だ。

 当初は15日に登板予定だったが、台風7号の影響で中止。登板間の1週間で劇的にパフォーマンスが上がることはない、というのが持論だが、ブルペンで投げ込み、直球に手応えを感じていた。

 中8日で回ってきた、仕切り直しのマウンド。3回2死満塁では石川昂を今季最速の153キロで右飛に退けた。4回2死二塁では村松を151キロで押し込み中飛。92球中、直球系は39球。うち11球が150キロを超えた。7回途中での降板に悔しさは残ったが、手応えはある。「今日は投げていて出力が出るコツが分かった。思い描いていたものと一致した」。今季初めてバッテリーを組んだ岸田との相性も奏功。「ストレートの使い方が上手な捕手」とうなずいた。

 原監督は「真っすぐを軸に放っていくのが彼のスタイル。そういう意味では良かった。あとアウト一つ取ってくれたら100点だね」と称えた。3位・DeNAとは1・5差で残り38試合。逆転でのCS進出へ、右腕の復権が必要なことは言うまでもない。菅野は「1試合も負けられない試合が続く。接戦をものにできれば少しでも上の順位を狙える」と力強く宣言した。(川島 毅洋)

 ≪セ5球団から全て20勝以上は巨人では8人目≫菅野(巨)が中日戦今季初勝利。同戦は通算20勝目となり、セ5球団から全て20勝以上となった。巨人でセ5球団から20勝以上は別所毅彦、藤田元司、城之内邦雄、堀内恒夫、江川卓、槙原寛己、桑田真澄に次いで8人目だ。また、バンテリンドームでは11勝目(2敗)。他球団の本拠地ではマツダ、甲子園に並ぶ最多タイで、勝率・846は12球団の本拠地別で最も高い数字だ。

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