佐々岡真司氏 勝利への思い感じた広島・新井監督の采配、ビハインドでも勝ちパターンの投手投入

[ 2023年8月17日 06:55 ]

セ・リーグ   広島3―5阪神 ( 2023年8月16日    マツダ )

佐々岡真司氏
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 【佐々岡真司氏 視点】広島は大竹に勝利こそ献上したが、攻略の糸口は見えた。初回に野間や西川が右前打。センターから逆方向に小さく、コツコツ当てて…ではなく、自分のスイングでしっかり捉えようとしていた。2回には坂倉が外よりのツーシームを左越えに適時二塁打したが、これも“外に引っ張る”感じで力強いスイングだった。これで大竹には5度の対戦で4勝目を与えたが、おそらく、まだペナントレースで対戦はする。クライマックスシリーズでも可能性がある。この日、大竹に対し7安打のうち左打者が6安打したが、チェンジアップを意識しないといけない右打者よりは活路を見いだせるだろう。

 15日の初戦に続き、新井監督は勝ちパターンの投手をビハインドでもどんどんつぎ込んだ。この日は逆転できなかったが、この3連戦にかける思いは伝わった。開幕から捕手専任だった坂倉を、一塁手としての先発起用を解禁するなど8月中旬からムチを入れている。阪神に優勝マジック点灯を許したが、この戦いを最後まで続けて食らいついていってほしい。 (本紙評論家)

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