おかやま山陽・堤監督「えー、ちょっと信じられない」県勢11年ぶり8強 日大3連破「何か不思議」

[ 2023年8月17日 17:57 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会   おかやま山陽7-2日大三 ( 2023年8月17日    甲子園 )

<おかやま山陽・日大三>おかやま山陽・堤監督(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 おかやま山陽(岡山)が日大三(西東京)を下した。1回戦の日大山形(山形)、2回戦の大垣日大(岐阜)に続き、今大会日大勢から3勝目。日大三のエース・安田虎汰郎を攻略し、岡山県勢として11年ぶりの準々決勝進出を決めた。堤尚彦監督の一問一答は以下の通り。

 ――ベスト8。

 「えー、ちょっと信じられない」

 ――安田を攻略。

 「あんなに打てるとは思わなかった。でも、なんか調子悪かったのかな。前の伸びがなかったので、早めに行こうっていう話はしてましたけど」

 ――ストレートに力負けせず。

 「そうですね。もうチェンジアップとか、他の球まで考えると悩んでしまうんで。いや、ほんとよくやったと思います。もう神がかり的にまだポテンヒットになったりとかですね、向こうはいいあたりが外野の正面ついたりとか、不思議な試合でした」

 ――試合前はどんな言葉を。

 「自分も東京の学校出身なんで、名門中の名門なんで。当たって砕けるしかないと。どんどん行こうと」

 ――6回にミスが出ても1失点。

 「あれだけミスが出て1失点なんで、3点ぐらいはい、入ってもおかしくないスコアだったんで。それはラッキーだなと」

 ――3勝を挙げた。次に向けて。

 「そうですね。チームの目標、新チームできた時から3勝ということで。有言実行してくれたんですけど。途中で、3勝と思っていたら3勝いかずに負けてしまうんで。決勝進出まで上方修正してあるので。とりあえず、また一つずつ必死になってやっていきたいと思います」

 ――日大系列に3連勝。

 「たまたまですよ(笑い)。何か不思議ですね」

 ――快勝だった。

 「一戦一戦すごく強くなってるというか、チーム全体が一つの体になってる感じがすごくする。慌てないし、準備することはみんな準備しますし」

 ――岡山県勢としては11年ぶりで8強。

 「ずっと言ってるんですけど、岡山のレベルが低いっていう風に、色々地元の新聞に叩かれていたもんなんで。全然そんなことなくて、上位の10チームぐらい、ものすごくみんな熱心にやってて、どこの学校が出てもおかしくない力持ってるんでそれを証明したいっていう風に県の決勝戦の後に言った。それができてよかったと思う」

 ――3勝してここから先は。

 「いや、ちょっと手探りなんで。まあ、もうすごいチームばっかりでしょうから、もう今日のような感じですね。当たってくだけろで。道のど真ん中を両手振って歩けるような戦い方したいなと思いますけど」

 ――このチームの強さは。

 「突出した選手はそういないと思うんですけど、全員が一つの体パーツというか。全員で1個のチームみたいな。仲良しこよしじゃなくて、体の一部分一部分、みんなが補ってるような感じがします。理想以上です。ベンチ入ってない3年生、今回ずっと帯同してるんですけど、その子たちもそうですし、準備、片付け、相手の情報収集等々、ずっとやってくれてますんで、一つの組織っていうか、体というか、いう感覚はすごくします」

 ――安田対策は。

 「球速自体はジャイアンツ行った高田くんと、創志学園の、150何キロっていう練習をずっとしてた。速さ自体は大丈夫なんですけど、映像で見てたら伸びがすごいので。それはもうやっぱりバッターボックス立たないとわかんないので、思ったより上振ろうねっていう話はしてた。ちょっと最初の投球練習見てると、そこまで来てなかったので、疲れが溜まってたんじゃないかなっていうふうにはちょっと思いましたけど」

 ――目標の上方修正はどのタイミングで、どういう形で。

 「この間、勝った直後です。このまま目標3勝と言っていると3勝目で絶対負けるから、ちょっと上方修正しようと言って。で、みんなもいたんで、食堂だったんで、優勝はまだちょっとおこがましいから、決勝進出にしようという話はしました」

 ――初回のファーストストライクから。

 「それもどんどん行こうという。この子たちがすごいのは、日大三高さんののすごさをあんまりわかってないで。自分は東京の学校だったんで。だからあんまり先入観がない」

 ――ずっと甲子園で3勝を目標にしてたら上方修正難しいのでは。

 「あ、それは言ってます。本気で思わないと使わないよと。ずっと言ってたんで、それはおっしゃる通りです。でも、もうほんと、1年間ずっと3勝しようでやってきた子たちなんで。そこに対しては、多分、後輩のスタンドの1年生が入学した時から“なんで先輩たち、甲子園3勝、甲子園3勝と言ってんだろう”って不思議じゃないかなと思ってるんで。“ほんとにやった先輩たち”と思ってくれてるんじゃないかなと」

 ――ホテルでそういう話も。

 「どうなんすかね。みんな口ではそう言うと思いますけど、やっぱちょっとスキができるんじゃないかと。だからどっかでいっぺん雷落とした方がいいかな」

 ――褒めはしない。

 「褒めない。認めますけど。褒められたら人間ダメになる。終わったら褒めますけど」

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月17日のニュース