【甲子園】日大三のエース・安田 8強逃すも「日本一、幸せなエースだった」 主将・二宮にも感謝

[ 2023年8月17日 17:41 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会   日大三2-7おかやま山陽 ( 2023年8月17日    甲子園 )

<おかやま山陽・日大三>涙を流しながら、安田(右)と抱き合う日大三・二宮(撮影・平嶋 理子)
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 日大三(西東京)はおかやま山陽(岡山)に敗れ、準々決勝進出を逃した。エース・安田虎汰郎(3年)が、おかやま山陽打線につかまり5回6失点(自責3)。最後の夏が終わった。安田と4打数1安打だった主将・二宮士の一問一答は以下の通り。

 【安田の一問一答】

 ――今の気持ちは。

 「自分たちは三木さんを勝たせたくて今までやってきて、三木さんに一個でも多く勝ちをプレゼントしたかったんですけどそれができなくて。三木さんに本当にすみませんという気持ちです。勝ちたかったです。三木さんと、もっとみんなと野球がやりたかったです」

 ――小倉前監督の存在も大きかったと思うが。

 「今日も頑張れよと一言声をかけてもらって。本当に自分のせいで負けてしまって。今まで踏ん張ってやってきたのに自分が踏ん張れなくてすみません。三高のみんなと野球が出来て幸せでした」

 ――エースとして甲子園まで来たこの夏はどうだったか。

 「みんなの助けがあって、素晴らしい指導者の方と素晴らしいみんなと野球が出来て本当に幸せでした。自分は日本一、幸せなエースだったと思います」

 ――三木監督には。

 「自分が最後踏ん張れなくて、だらしないピッチングになってしまって、でもここまで自分を育ててくれて感謝の気持ちでいっぱいです」

 ――小倉前監督へは。

 「人間としても成長させてもらったので感謝の気持ちでいっぱいです」

 ――キャプテンの二宮君に対しては。

 「二宮とは2人でチームまとめていこってやってきて、最後あいつを日本一のキャプテンにしてやろうと思って、あいつを盛り上げてやろうと思ってやってきたんですけど。自分はみんなと野球ができて幸せだったので、自分は日本一幸せなエースだったなと。本当にみんなにごめんとありがとうを伝えたいです」

 ――調子は。

 「悪くなく、ベストコンディションでやってきておかやま山陽さんが本当にしつこいバッティングしてきて素晴らしい打線でした」

 ――なかなか空振りも奪えなかったが。

 「チェンジアップというかシンカーが低いのをしっかり見極められて、高めに浮いたボールを振ってきて。外野に運ばれたりもして、やるべきことはやってきたんですけど。自分がなんとかしたかったんですけど、なんとかしなきゃだめなのにできなかったので悔しいです」

 ――シンカーもなかなか投げづらかったか。

 「見極められていたしアンラッキーな当たりもあったんですけど、それも含めて踏ん張らないといけないのがエースだと思うので今日はエースとしての投球をできなくて本当に申し訳ないです」

 ――あいさつの後、涙があふれたように見えたが。

 「小学校2年生で野球始めてから、甲子園という舞台に憧れてやってきて最後に礼したときに、甲子園という舞台が終わったなっていう。自分の野球人生がまた一つ終わったなっていう。勝ちたかったです」

 ――試合後、二宮君とは言葉をかわしたが。

 「二宮からは今までありがとうと一言もらって、でも自分は今日頑張れなかったので二宮に申し訳ないです」

 ――憧れの甲子園のマウンドに立ってみてどんな場所だったか。

 「自分にとって最高の場所だったと思います。こんな素晴らしい場所で最高の仲間とお客さんがたくさん入っている中で野球ができて本当に幸せでした」

 ――5回はなかなか空振りも取れなかったが。

 「なんとかしてやろうと。ただそれだけですね。大賀を信じて投げようと思っていたので。最後は本当勝ちたかったです。もっとあいつらと長く野球やりたかったし、三木さんを勝たせたかったし、本当申し訳なかったです」

 ――3、4回は持ち直したように見えたが。
 「大賀を信じて投げただけです。最後大賀を信じれないでなに信じるんだと思っていたので。大賀の要求したボールを投げて。大賀とも今までやってきたこともたくさんあったのでもっとあいつに受けてもらえ痛かったです」

 ――甲子園の経験をどう生かしたいですか。

 「甲子園だけに憧れてやってきて、今後また同じような目標があるかなと言ったときに甲子園以上のものは出てこないのかなと。本当に甲子園で野球が出来て幸せでした」

 ――野球はまだ続けたい思いはありますか。

 「野球は大好きですし、これからもやっていきたいですけど、高校野球ってもう一生できないじゃないですか、高校野球をこの3年間できてよかったです」

 【二宮の一問一答】

 ――甲子園ではたくさんヒットも打ったが。

 「今日は3打席も凡退してしまってチームを勢い付けられなかったのでそこが悔しいというか。やっぱり自分が打たないと、3番が打たないとダメなんだなと感じました」

 ――安田は日本一幸せなエースだと話していたが。

 「安田が予選であれだけ投げてくれて、1、2回戦もあれだけ抑えてここまで来られたので安田には感謝しかないですね」

 ――最後までベンチ内では声を掛け合っていたが。

 「チーム全体が下を向いてしまうので自分は上向こうと。少しでも声で勢い付けようと思っていたのでずっと声を出していました」

 ――今どんなことを感じますか。

 「結果、負けてしまったんですけどこの仲間と高校野球ができて誇りに思いますし、最高でした」

 ――この夏どんな思いで戦ってきたか。

 「小倉さんへの恩返しと三木さんを勝たせると思ってやってきたんですけど、負けてしまってもっと上に行きたかったなって思います」

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